北海道中央バスファンクラブ 制作・著作 KSK-PROJECT
中央バス廃線倶楽部 |
廃止された中央バス路線の思い出日記
短命だった4系統4系統 滝川市内線(滝川駅前〜文化センター〜池の前入口) (コメント) 池の前入口は泉町から石狩川へ坂を下ったところにあったバス停で、当時あたりは石狩川に阻まれた「袋小路」のような所だった。近くには商店やバスの転回場もあり、のどかな終点風情があったが、いまは近くに滝川ふれ愛の里がオープンし、わりと賑やかになっている。 4系統はS48年完成した文化センターや市立図書館利用者のため明神町の文化通りや新町地区を迂回していたのだが、レアなルートが災いしたのか利用客があまりにも少なく、ルートの大半が「3系統」とカブっていたこともあり、早々に消えていった。 ちなみに当時、明神町の五叉路交差点にあった2代目滝川ターミナル(リビングナカジマ横)は地下食堂もある4F建ての立派なターミナルデパートで、特急便や郊外線などはすべてココから発車していた。 |
70年代の大レジャーランド桜山レジャーランド線(深川ターミナル〜桜山レジャーランド) (コメント) 桜山レジャーランドは70年代に全盛を誇った、当時としてはかなりデラックスな遊園地。 あれから30年以上の月日が流れ、いまではレール跡も自然の一部と化している.... |
芦別〜赤平の裏ルート百戸線(芦別ターミナル〜百戸〜茂尻〜観光センター) (コメント) 免許資料では当初は赤平までも裏ルートだったようだが、1956(S31)年に百戸から茂尻(国道)へ抜けるルートに切り替えられている。 周辺の芦別、赤平、歌志内地区はかつて炭鉱で栄えた炭鉱都市で鉱山が山のようにあった。バスも鉱山関連の路線が多くあったが、相次ぐ閉山で路線も縮小されていった。 S40年代には芦別ターミナルから高根鉱、黄金鉱、油谷鉱(現・芦別温泉)へ向かう路線のほか、旭温泉、野花南駅、深川ターミナルへ向かう便もあり、炭鉱景気に沸いた往時の隆盛が偲ばれる。 |
湖底に沈んだ廃村ルート富良野線(芦別ターミナル〜野花南〜富良野) (コメント) その後、1966(S41)年12月に富良野まで延長されこの「富良野線」が誕生したが、当初は旭川電気軌道と共同運行していた。当時の富良野地区は同社の独占エリアだったためである。しかし旭川電気軌道は早々に運行を中止、中央バスの独占運行となった。 富良野への乗り入れを果たした中央バスは翌年5月からマボロシの特急札富線(札幌ターミナル〜富良野)を開始、しかし片道4時間 というのが災いしたのか、わずか3年あまりで廃止された。 その後、高速バス時代の到来で「高速ふらの号」が1984(S59)年9月に再開されるまで13年の歳月を要することになる。 近年、沿線の滝里地区は滝里ダムの建設で町ごとダムの底に沈むことになり、1991(H3)年に滝里9区〜富問間の全停留所を廃止。その後運行ルートも切り換えられ、低地を走っていたバスルートやJR滝里駅などは集落と共に滝里湖の水底に沈んでしまった....(ちなみにダム湖に沈んだバスルートには、さっぽろ湖に沈んだ小樽・定山渓線の旧ルートなどがある) 余談ではあるが、沿線の野花南町は俳優・水谷豊の生まれ故郷である。 |