北海道中央バスファンクラブ 制作・著作 KSK-PROJECT

中央バス廃線倶楽部

廃止された中央バス路線の思い出日記

千歳近郊篇 その3

★印:レア度

ウトナイの観光路線

ウトナイ線(千歳ターミナル〜ウトナイ遊園地)
昭和38年頃開業〜昭和45年11月1日廃止
★★★★☆

《停車停留所》 千歳ターミナル 朝日町4丁目 朝日町7丁目 空港入口 千歳空港 美々駅通 御前水 植苗 白鳥湖 ユースホステル ウトナイ遊園地 (昭和39年頃)

(コメント)
 千歳〜苫小牧間を結ぶ大動脈 国道36号線は、殺風景な直線道路を大型トラックやマイカーが猛スピードで走り抜ける その名も弾丸道路。

 沿道にはかの有名な新チトセ空港、縄文人のゴミ捨て場だった美々貝塚、白鳥湖やウトナイ湖(海跡湖)などの旧リゾートスポットも点在する。停名にもある「御前水」(ごぜんすい)は明治天皇ゆかりの史跡で、道路わきに古色蒼然とした石碑がいまも人知れず佇んでいる。

 そんなサブロク線を走っていたこの路線、千歳空港〜御前水間の国道切り替え期(S38年ごろ)に登場したと思われるが、開設経緯についてはまったくもって不明である。

 追分線(千歳〜協和〜追分)と並ぶ千歳営業所黎明期の"レア線"であるが、この区間は本来、道南バスのエリアであり[*註1]、苫小牧市営バス[*註2]とも競合、おそらく開業までにはいろいろあったと思われる。

 終点のウトナイ遊園地はいまの道の駅付近になるが、バス停前にあったウトナイ観光ホテル(のちのレイクホテル)やゴーカート遊園地、温泉パラダイスなどの諸施設は跡形もなく消え去り、環境省がらみの諸施設が点在するだけ…。遊園地の向かいに点在していた大人のパラダイス(モーテル街)も廃墟同然の有様である。

 この路線の廃止で急行苫小牧線(のちのビジネス特急・特急苫小牧線)に「美々駅通」「御前水」「苫小牧ファーム(入口)」「植苗駅通」「白鳥湖入口」「ユースホステル入口」などの停留所が増設されたが、H8年4月に廃止され中央バスはこのエリアから完全に姿を消した。

 ところで、ウトナイ湖(ウトナイ沼)はその昔 ウトナイト沼と呼ばれ、市バス停留所もS30年代後半まで「ウトナイト」と称していた。もしかすると「ウトナイト」⇒「ウトナイコ」⇒「ウトナイ湖」と呼び名が変遷していったのではあるまいか....[*註3]

★[*註1] 道南バスはS24.10.25から千歳線(千歳駅前〜登別温泉間 82.7km)を運行開始、このうち千歳〜苫小牧間は新規免許による。停車停留所は千歳駅前〜御前水〜植苗(現・植苗駅通)〜沼の端〜警察前〜苫小牧駅前〜錦岡〜社台〜白老〜萩野〜竹浦〜虎杖浜〜分岐点〜登別駅前〜登別温泉。
★[*註2] 御前水〜植苗駅通間には市バスの「試験場前」「炭鉱山林」「植苗小学校前(現・植苗)」といった停留所もあったが、S47年の植苗小学校移転後はあまり利用がなかったもよう。
★[*註3] ちなみに「ト」はアイヌ語で湖を表す言葉、札幌のモエレ沼も昔は"モエレート"と呼ばれていた。


うらサビしい…美々ワールド

千歳大学線(千歳ターミナル〜南千歳駅北口経由〜ひらめきの橋)
平成10年12月1日開業〜平成12年4月1日廃止
★★★★☆

《停車停留所》 千歳ターミナル 朝日町4丁目 市役所前 仲の橋通 千歳駅前 南千歳駅北口 美々ワールド入口 千歳科学技術大学正門前 ひらめきの橋 (平成11年4月現在)

(コメント)
 新千歳空港の東、美々エリアにヒッソリたたずむ千歳美々ワールド。

 いわゆるバブル真っ只中の1990(H2)年、道央の新しい産業拠点を形成しようと千歳市や竹中工務店などが設立した三セクの業務団地である。企業や保養施設の誘致を目指し、周辺には広大な自然公園も整備され、120haにも及ぶ団地内には立派な道路も次々と建設された。

 しかし、その後のバブル崩壊のあおりで企業誘致はサッパリ…、1998(H10)年に千歳科技大がオープンし、中央、あつま両バスが乗り入れをスタートしたのもツカの間、翌年3月、約71億円の負債を抱え経営破綻してしまった....

 破綻後は市土地開発公社(2014年解散)が事業を引き継いだが、いまだ科技大とエプソンのほかは何ひとつないアキ地ワールドと化している。

 現在は中央バスも乗り入れをストップ。ワールド内の3停留所も撤去されている....


消えた巨大商業施設

恵庭ガーデン線(千歳ターミナル〜長都駅前〜カウボーイ前・えにわの湯)
平成11年4月29日開業〜平成12年4月1日廃止
★★★★☆

《停車停留所》 千歳ターミナル 朝日町4丁目 市役所前 仲の橋通 千歳駅前 末広団地入口 富丘団地入口 富丘中央 東10線 富丘北 富丘団地 ひばりヶ丘団地 北陽高校前 クリアコート千歳前 6線中通 すずらん公園 長都駅前 カウボーイ前[往路のみ] えにわの湯 カウボーイ前[復路のみ] (平成11年4月現在)

(コメント)
 ディスカウントストア大手のカウボーイ(現・トライアル)が1998(H10)年11月、恵庭バイパス沿いにオープンさせた大型複合商業施設 恵庭ガーデン。

 90年代末期、中央バスが富丘線(千歳ターミナル〜長都駅前)のうち数便をここまで延長し、土日・祝日のみ乗り入れていたものだった。

 バス停はカウボーイ駐車場のハシッコに設けられた臨時スペースにあり、隣接する「えにわの湯」(旧キリマンジャロ温泉、現ほのか)の正面玄関前にもバス停があり、復路の起点となっていた。JR長都駅〜ガーデン間はキリンビール工場やサブロク線を経由し、この間ノンストップであった。(つづく)


4つ巴の支笏湖争奪戦

苫小牧支笏湖線(苫小牧駅前〜支笏湖畔ターミナル)
平成5年12月1日開業〜平成13年12月1日休止
★★★☆☆

《停車停留所》 苫小牧駅前 表町5丁目 若草5丁目 緑跨線橋 緑町郵便局前 市営球場前 公園前 高丘 高丘霊園前 三哩 第二霊園前 六哩 十哩 丸山 分岐点 スキー場入口 モーラップスキー場 スキー場入口 滝の上 支笏湖畔ターミナル (平成5年12月現在)

(コメント)
 もともとS20年代から苫小牧市営バスが運行していた路線。


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