中央バス最新NEWS

札幌管内 1960年代

1960(昭和35)年〜1969(昭和44)年

【夕鉄】貸切バスで札幌へ攻勢かける (1960年1月9日)


夕張鉄道(本社夕張)では昨年秋、札幌市菊水本町にバス営業所、車庫、ならびに附属建物を新築したが、いよいよ雪解けを待って新車5台を配置、観光シーズンに入る5月ごろから札幌付近の貸し切りバス運行を始める。この札幌進出は、貸し切りバスの利用者が毎年上昇線をたどっていること、札幌市内の利用者が新車を利用する傾向にあることなどから踏み切ったもの。

中央バス全車両に暖房完備 (1960年1月10日)


中央バスには昨年まで暖房装置のない車両も走っていたが、この冬とりあえず全車両に暖房を取り付けた。しかし、まだまだ熱効率の低いものもあり、利用客からは車内の寒さに不満の声も出ている。暖房はあるが、実際に暖まるのは運転台付近だけで、客席の後ろの方は無暖房車と変わりがない車両もなかにはあるという―。

 同社札幌地方営業部の説明によると、札樽線だけは小樽本社の車4台に札幌支社のも1台を加えて専用の暖房車が走っているが、ほかの路線はすべて車両を持ち回りして走っており、現在、旭川、夕張、登別など長距離路線については一応、完全暖房になったばかりだが、石狩線、千歳線などの中距離路線は改善の途中にあり、来年までには中距離線も全部良い車両に切り替えていく計画だという。

【国鉄】冬ダイヤ改正による変更 (1960年1月11日)


国鉄バス様似自動車営業所は、11日から日勝線(広尾〜静内間)の冬季ダイヤを実施する。おもな改正点は次の通り。

恵庭・部落地区にバス運行 (1960年1月16日)


恵庭町は各部落への足を確保しようと国鉄および中央バスの運行を要望していたが、ともに雪どけ早々開始の運びとなりそうだ。

 国鉄バスはすでに現地調査も完了、運輸省に新路線として申請中で、中央バスもこのほど同社加藤専務らが恵庭町を訪れ、田中町長と計画を練ったが、これも現地調査のうえ陸運局の許可をえて運行を始める予定。両バスの新路線のコースは次の通り。

◇国鉄バス=恵庭駅〜弾丸道路〜島松駅〜西6線〜南9号〜漁川〜恵庭駅(循環線)
◇中央バス=島松駅〜広島街道〜弾丸道路〜恵庭駅〜26号線〜基線〜21号〜島松駅(循環線)

当別地区 大雪でストップ (1960年2月1日)


当別地方は雪の多いので有名だが、ことしの雪は数年来といわれる大雪で交通機関は四苦八苦…。1日午後も当別〜新篠津間の中央バスが新篠津村40線付近でやわらかい道にめり込んで立ち往生したほか、厚田線(当別〜厚田)、新篠津線(江別〜新篠津)はストップ、青山線(当別〜青山ダム)も完全に運行できるのは同線の4分の1の阿蘇岩口までとなっている。

【札幌市】北郷線スタート! (1960年2月8日)


札幌市交通局はかねてから住民の要望のあった北郷線(34系統、大通バスセンター〜北郷北間7.98㌔)を8日から運行する。1日7往復、全線3区で30円。コースは現行の白石線終点「白石駅前」から870㍍延長し「北郷西」「北郷北」の2停留所を新設。このほど札幌陸運局から臨時免許がおりたもの。運行ダイヤは次の通り。
 ◇大通バスセンター(発) 7:15 8:50 10:05 12:30 14:25 15:40 17:45
 ◇北郷北(発) 7:50 9:25 10:40 13:05 15:05 16:20 18:25

『元江別』バス停の改称を! (1960年2月21日)


中央バス札幌〜江別線の「元江別」バス停を町名の「緑町」に改正してほしい―との声が地元住民から上がっている。同バス停は永上商店前(江別市緑町東4丁目)と酪農学園乳製品工場前(同西3丁目)の2ヶ所あるが、前者は会社通り経由、後者は公園通り経由の停留所。市内の緑町が「元江別」と称していたのはもうかれこれ10年近く前のこと。停留所名のややこしさから、なかには間違って降りる人もいて、この停留所名をなんとかしてほしいと訴えている。

 中央バス札幌地方営業部によると「停留所を設置したときは元江別だったのですが、現在はそういう事情になっているとは知りませんでした」といい、停留所名の変更は監督官庁への届け出だけでOKになり、手続きは簡単とのこと。同社の上田営業係長は「さっそく社でも事情を調査して、意見が多ければ実際の地名にあった停留所名に変えます」と話している。

中央バス 特殊な料金体系 (1960年3月10日)


中央バスの運賃は路線によって他の路線より高いところや安いところがあり、マチマチの料金体系となっているが、これについて中央バス加藤支社長の話によると、道内のバス料金はキロ当たり4円15銭の基本料金に本道の特殊事情を取り入れた加算率が加えられるが、中央バスの場合は15%が加算され、キロ当たり4円77・25銭の計算で料金が決められている。ただし鉄道、他社のバスとの競合、道路の舗装状態などによって、特殊な路線については運輸大臣の許可で特殊料金を認めてもらうことになっており、そのため特殊料金の千歳線や滝川線などは割合安くなっているが、石狩線などは料金どおり計算されている。内訳をみると次の通り。

江別市内線スタート! (1960年3月15日)


中央バスは15日から江別市内線(東官舎前〜江別駅前〜元江別市営住宅前間3.7㌔)を新設する。料金は全区間10円。東官舎前発は6:30〜21:00、市営住宅前発は6:45〜21:15まで約30分おきに1日25往復する。

冬季運休線の再開 (1960年3月)


中央バスは冬期間運休していた路線を再開。

札幌市内のナワ張り争い (1960年4月9日)


市営、定鉄、中央、国鉄の4社が走る札幌は全道一のバスの激戦地。現在でも真駒内団地線(市営、定鉄、中央の3社)、木の花団地線(市営、定鉄の2社)、篠路、丘珠線(中央、市営の2社)、白石方面(市営、国鉄、中央の3社)の周辺住宅地で路線新設をめぐる争いが目立ち、新設が大幅に遅れている。いずれも一昨年札幌陸運局のキモ入りで決めた協定を無視し、互いに他社の地盤に食い込もうと路線新設を計画することによるが、アパートがずらりと立ち並んだ真駒内団地ではナワ張り争いのため、新路線が認可されず現在でも1日10本のバスしか通っていない。また"篠路方面に市営バスを運転してほしい"との住民の要望は10年ほど前から強いが、ここを地盤にする中央バスが強く反対し、いまだに未解決のまま。バス路線のナワ張り争いは住民に迷惑をかけるだけの結果に終わっている。

帯広でもナワ張り争い (1960年4月9日)


4つのバス会社がある十万都市・帯広でもナワ張り争いがエスカレート。とくに十勝バスが3年前に申請した市内循環線新設をめぐる対立はひどく、真っ向から反対するだけでなく、計画した新路線に他社が別の申請を出して妨害、実現の見通しがつかない状態。このため周辺から周辺に行くには、何本もバスを乗り換えなければならず、全然バスのない音更町春日、昭和地区も昨年同時に2社が申請、競願となり、いまだにバスが走っていない。4社で申請中の新路線は市内線が20件、市外線が30件近くあるが、このうち各社競願で2年以上もタナ上げになっているのは10件以上もある。
 このほか、釧路では最近、釧路バス、雄別鉄道バスの2社が競合路線を申請、また函館では桧山海岸の上の国〜瀬棚間を函館バスと国鉄バスが競合するなど、ナワ張り争いがポツポツおき始めている。

夏ダイヤ改正による変更 (1960年5月7日)


中央バスは7日から夏ダイヤに改正する。

千歳ターミナルを番線制に (1960年6月7日)


中央バスは千歳ターミナルの駐車場拡張工事を始めた。昨年秋の同ターミナル新設で不要になった車庫を10㍍ほど後ろに下げ、空き地を整地、舗装して駐車場にする。広さも従来の約4倍の900平方㍍となる。

 これまで各路線のバスの停車位置が同じためとまどう乗客もいたが、今後は路線ごとに停車位置を変える"番線制"がとられる。完成は7月中旬の予定。

真駒内団地乗り入れは市営、定鉄で (1960年6月10日)


昨年から中央バス、市営バス、定鉄バスの3者間で路線の争奪戦になっていた札幌駅〜西11丁目経由〜真駒内団地間について、陸運局は5月はじめ、臨時措置として市営、定鉄に真駒内団地中心部への乗り入れを認め、中央バスの乗り入れは見送ることにした。市営と定鉄が同じ回数・料金という条件で6月10日から運行開始する。両社とも各10往復(計20往復)、運賃は40円(4区制)。路線系統は次の通り。
◇市バス=札幌駅前〜3丁目経由〜北1西3〜北1西11〜藻岩橋〜真駒内団地
◇定鉄バス=札幌駅前〜2丁目線経由〜南6西2〜南6西11〜藻岩橋〜真駒内団地

支笏湖畔―モーラップ線運行 (1960年6月11日)


中央バスは一昨年6月、道から千歳市に移管された市営モーラップキャンプ場開きとなる11日から支笏湖畔〜モーラップ間に定期バスを運行する。1日3往復、うち2往復半を札幌・支笏湖線(急行・快速)に接続させる。往復料金は50円。

羊ヶ丘線スタート! (1960年7月1日)


中央バスは1日から札幌駅前〜畜産部羊ヶ丘展望台(月寒)間に路線バスを運行する。この路線は普通路線と旧月寒種羊場(道農試畜産部)の観光路線を兼ねるもので、昨年9月19日より福住から展望台に入る裏通りにバス、ハイヤーの乗り入れが許可され、運行が実現した。10月まで3往復し、運賃は片道40円。

月寒営業所管内のダイヤ改正 (1960年7月5日)


5日から中央バス月寒営業所管内路線のダイヤ改正を行う。札幌市内の交通量増加で五番館〜月寒間の所要時間が3分間延長され、これに伴う関係各線の時刻を改正したもの。また対雁橋工事のため中継と迂回運行していた札幌〜江別、当別、新篠津、南幌向、栗山、幾春別行きは、5日から復旧し"5/7改正ダイヤ"に戻る。

【道南】洞爺湖―美笛川口間スタート! (1960年7月7日)


道南バスは7日から洞爺湖と美笛川口を結ぶバスを開始する。ダイヤは洞爺湖発8:40 11:40、美笛川口発12:10 15:45の2往復。所要時間約3時間。

青山線を四番川まで延長 (1960年7月17日)


中央バス当別営業所はこのほど青山線(当別〜青山ダム)を当別町青山四番川まで延長、当別〜四番川直行の新路線を開設した。1日3往復し片道190円。四番川で中央バスの滝川〜浜益線と連絡するほか、上り第2便は当別で札幌行きと直結する。ダイヤは次の通り。
四番川→当別 当別→四番川
四番川 青山
ダム
青山
中央
当別 当別 青山
中央
青山
ダム
四番川
8:10 8:35 9:05 10:30 9:20 10:35 11:05 11:30
12:10 12:30 12:55 14:10 14:00 15:15 15:45 16:10
17:20 18:45 19:15 19:40 16:20 17:35 18:05 18:30

恵庭―丸駒温泉間を申請 (1960年7月28日)


恵庭から漁川沿いに支笏湖丸駒温泉まで通じる林道にバスを通そうと、中央バスと定鉄バスは陸運局に路線申請を行っている。

 この道路は漁川清流と奇岩の間を縫う恵庭〜漁川〜丸駒温泉に至る延長36㌔の林道。沿線は支笏湖道路よりも変化に富み、恵庭町は観光道路として開発、バスを運行してもらおうと準備を進めている。林道を管理する札幌営林局も使用については協力的だが、恵庭市街〜旧恵庭鉱山分岐点間(30㌔)はマイカーが通れるものの、分岐点〜丸駒間の6㌔は数年前、管理を道に移してからは全く手入れがされず、雨天などはジープはともかく乗用車は危険で走ることができない状態。この6㌔の補修さえできれば観光バスの丸駒乗り入れも可能となり、来夏にも恵庭町〜漁川経由〜丸駒温泉間のバス路線が開通するものとみられている。

 中央バスは昨年から丸駒地区にキャンプ場を設置する計画を立てており、一昨年開通した石切山〜丸駒道路に加え、昨年は道南バスが支笏湖畔〜大滝間(約22㌔)の新道に支笏湖〜洞爺湖温泉間(54.8㌔)の新路線を開通させ、これで支笏湖への足は一段と便利になりそうだ。

【定鉄】バス案内所を新設 (1960年8月1日)


定鉄は1日から札幌市北4西4日興証券ビル横に定鉄バス案内所を設け、定山渓、洞爺湖行きのバス券、市内路線の定期券などを発売。

【国鉄】漁太循環バスをスタート! (1960年9月10日)


国鉄バスは10日から恵庭漁太循環バス(恵庭〜漁)を開始する。恵庭町を走る国鉄バスは恵庭〜長沼間と同〜島松間の2路線あるが、下山口、下島松以北はこれまで交通の便がなく、住民からバス運行を望む声が出ていた。当面は恵庭発8:00→漁着9:03、恵庭発15:49→漁16:52の1日2便運行する。

 開通を祝って10日午前8時から町役場前でテープカットを合図に第1号バスを発車、午前9時から恵庭公民館で開通祝賀会を行う。

【国鉄】有珠山登山バスをスタート! (1960年9月11日)


国鉄バス伊達営業所は9/11〜11/6まで有珠山登山バス(有珠駅〜有珠外輪山、約6㌔)を臨時運転する。7/4付で臨時経営免許が認可され、カーブや地盤のゆるんでいた登山道路を補修、復旧して運行するもの。日曜、祭日のみ4往復走らせ、雨天の場合は中止。所要時間30分、料金は40円。臨時ダイヤは次の通り。
(※この登山バスは1971年まで運行したが、外輪山終点付近や途中のバスルートなどは1977年8月7日の有珠山大噴火によりほぼ廃道化している…)
有珠駅→外輪山 外輪山→有珠駅
有珠駅 地蔵
通り
療養
所前
登山口 外輪山 外輪山 登山口 療養
所前
地蔵
通り
有珠駅
825 827 830 834 855 905 922 925 927 929
940 942 945 949 1010 1020 1037 1040 1042 1044
1100 1102 1105 1109 1130 1350 1407 1410 1412 1414
1440 1442 1445 1449 1510 1530 1547 1550 1552 1654

バス路線免許を答申 (1960年10月25日)


運輸審議会(青柳一郎会長)は25日、中央バスと札幌市営バスから申請のあった次の路線免許の可否を回答、南運輸相に答申した。このうち、市営バス栄町線の琴似支所延長はこれまで篠路地区住民から要望が出ていたが、中央バスと競願になり認可がノビノビになっていた。

冬ダイヤ改正による変更 (1960年11月21日)


21日から冬ダイヤに改正。

札幌中心部一方通行に伴う変更 (1960年12月1日)


1日から札幌市内中心部の西2、3丁目通りの一方通行規制に伴って、各バスのルートと停留所が変わる。

【十勝】士幌―音更間免許 (1960年12月14日)


運輸審議会は14日、十勝バスと北海道拓殖鉄道の競願になっていた士幌〜音更間(5.2㌔)は、十勝バスの免許が適当として木暮運輸大臣に答申し、拓殖鉄道の申請は却下された。

支笏湖畔―美笛間を申請 (1961年1月15日)


中央バス千歳営業所は、昨年末に完成した支笏湖南岸沿いを走る支笏湖畔〜美笛間林道(約18㌔)にバスを走らせる計画を立て、近く札幌陸運局と同営林局に申請する。これまで湖畔〜美笛間の交通は船便しかなく、バスが開通すれば千歳市からの夏季日帰りが可能になる。

 美笛〜大滝村間の開発道路には1958年の開通以来、道南バスが夏季3往復しており、中央バスはこれに3往復ほどを接続させ、料金は湖畔〜美笛間60円程度になる見込み。同林道は観光路線としても有望だが、道路幅がバスの運行には少し狭く、湖上遊覧船業者との競合などから認可までにはまだ困難があるもようで、千歳市はこれを道道として道路幅を拡張する計画を練っている。

【国鉄】伊達市内循環バスをスタート! (1961年1月15日)


国鉄バス伊達営業所(伊達町)は、先に許可になった伊達市内の循環バスダイヤを検討していたが、本格的改正は春ダイヤから改めるとし、とりあえず15日から運行を開始する。

 この循環バス計画は昨年春正式に運輸省に提出されたものだが、道南バスが山下町〜館山下間の運行に難色を示し、国鉄では同計画からこの路線を外して再申請したところ、道南バスも伊達紋別駅〜館山下間乗り入れの申請書を提出して競願の形となり、当初11月スタートの予定がノビノビになっていた。

 先月26日付で運輸省から道地方自動車事務所に許可するとの連絡があり、国鉄バスはとりあえず15日から伊達紋別駅〜松ヶ枝〜伊達紋別線に3本、伊達紋別駅〜台糖間に3往復走らせ、本格的改正は春ダイヤからとなる。

 一方、道南バスが申請していた台糖道南製糖所に通じる路線も同じく許可され、同社は伊達紋別駅〜台糖間に2往復乗り入れ、伊達紋別駅前〜館山間は両者が話し合って決めることになっている。ダイヤは次の通り。

【道南】ダイヤ改正 (1961年2月10日)


道南バスは10日から久保内〜硫黄山間のダイヤを次の通り改正する。
黄渓
(発)
久保内
(着)
久保内
(発)
黄渓
(着)
7:45 8:25 11:43 12:33
13:05 13:45 17:25 18:15

【定鉄】長尾山へスキーバス (1961年2月26日)


定鉄、交通公社は2/26〜3/26までの毎日曜日、長尾山スキーバスを運行する。募集人員は各回100人、会費300円。コースは元山口から長尾山往復、日帰り。

【苫小牧市】市営バス一部ダイヤ変更 (1961年2月27日)


苫小牧市営バス日高線と弁天線のダイヤが27日から一部変更になる。変更になる時刻は次の通り。カッコは現行ダイヤ。
苫小牧→勇払・弁天 弁天・勇払→苫小牧
苫小牧駅 勇払駅 勇払小 弁天 弁天 勇払駅 苫小牧駅
1505
(1505)
1532
(1542)
1537
(1547)
1557
(1607)
1557
(1607)
1620
(1630)
1647
(1657)
1610
(1620)
1637
(1647)
      1645
(1655)
1712
(1722)

江別ー新篠津線、今冬もストップ (1961年3月3日)


冬になると"陸の孤島"と化する新篠津村。交通機関は中央バスだけで、江別〜当別、当別〜新篠津両線は冬もどうにかバスが確保されているが、江別〜新篠津線(25㌔)は1〜3月初めまで例年雪のためストップしてしまう。そこでこの1月、同村は江別市と中央バスに働きかけ『江別ー新篠津間冬季バス運行協力会』を結成、ブルドーザーを出動させ冬季のバス運行を確保しようと目論んだが、この冬の大雪で2台のブルでは間に合わず、同路線は今冬も途絶してしまった。

 路線を受けもつ中央バス当別営業所の話では「美原〜第4部落〜新篠津市街地間は風を真横から受け、除雪するとあとから強風のため雪で道路が塞がるので、今のままではいたずらに除雪費がかさむばかりだ。冬季間バスを運行するにはこの路線に土盛りし、1㍍ていど路面を高くすることが一番だと思う。夏でも雨が降れば落ち込む道路だ」といっている。

千歳市内の経路変更はムリ (1961年3月9日)


千歳市内東雲町方面の住民の間から、中央バス千歳線(札幌〜千歳)の経路を現行のターミナル〜支笏湖道路交差点〜千歳駅前(往復)〜支笏湖道路交差点(急行除く)から、ターミナル〜市役所前通り〜千歳駅前〜支笏湖通り交差点に変更してもらいたいという要望が強く出ている。その理由として、①経路変更しても走行距離が変わらぬ、②路線変更によって他の利用者に迷惑がかからぬ、③市主要官公庁への利用者の足が非常に便利になる、などの利点をあげている。

 これに対し、中央バス千歳営業所では「長距離客へのサービス低下になる。むしろ別個に市内線を考えたい」としているが、市内線の方は市街地が狭いところから10円区間になり、最低1日千人の乗客がないと採算がとれず、"前途ほど遠し"といったところ―。

中央バス、支笏湖に温泉計画 (1961年3月10日)


千歳市が昨年暮れから支笏湖周辺で行っている温泉ボーリングで新しい温泉が掘り当てられたのを当て込み、中央バスはいち早くポロピナイ地区に浴場建設計画を立て、国有林の借地申請を出している。

 同社の青写真をみると、現在一部工事中の湖畔〜ポロピナイ間湖畔道路の完成後、ポロピナイ地区3万平方㍍に浴場2、プール1、ベビーゴルフ場、高山植物園、遊技場、ロッジ7、ケビン10、小ホテル2を建設しようという相当大がかりなもの。

 市のボーリングはオコタン、ポロピナイ、蛇塚地区の3ヶ所で行われ、オコタンは湯量毎分110立方㍍、温度47度、ポロピナイは同220立方㍍、42度で、温度は少し低め。残る蛇塚地区も今月末までに終わる。

札幌市内の複雑な区間制運賃 (1961年3月23日)


中央バス月寒線で札幌中心部の五番館から終点の月寒営業所までの運賃は30円、そのひとつ手前の「役場前」で降りると20円。逆に営業所から「日劇前」で降りても、五番館前のひとつ手前の北1条「時計台前」で降りても30円。区間制の運賃に納得いかないという声は多いが、同社によるとこれは対キロ計算と区間制で生まれた矛盾だといい、次のように説明している。

 ウチは対キロ計算にすればキロ当たり4円15銭。それに月寒線は道が認定した特別割り増し料金路線だから、さらに1割5分をプラスするが、この線は郊外までといっても準市内線。キロ計算によらず区間制を採用したのは乗客、会社双方が便利なためだ。この場合、五番館〜役場まではキロ計算では30円台に入るが、区間制をとっているため、中央バスとしてはむしろサービスの意味で2区間20円にしている。区間制の場合、境界線が常に問題になるが、月寒線では役場が一区切りの境界線となっており、次の営業所で運賃がアップする。

 また市内のどこで降りても30円というのは市内を1区間に見ているため。つまり通勤者は"札幌"に出るために乗車しているのだから、豊平駅前で一応区間を切り、市内はどこで降りても一定料金にしたもの。厳密に考えると時計台前で20円にするのが妥当かもしれないが、市内でいちいち区間を区切っていたのではかえって乗客に不便を与えると中央バスでは言い、月寒線ばかりでなく、ほかの遠距離線も豊平駅前で区間を切るそうだ。逆に考えれば、日劇前から豊平駅前まで乗っても10円、五番館前から乗っても10円になる勘定。キロ計算と区間制の違いが、疑問を招いていると説明していた。

【道南】上豊畑線を延長 (1961年3月25日)


道南バス静内営業所は25日から上豊畑線(静内〜上豊畑)を光ヶ丘まで2.6㌔延長する。
静内→上豊畑 上豊畑→静内
静内 豊畑 上豊畑 光ヶ丘 光ヶ丘 上豊畑 豊畑 静内
630 650 705 710 710 715 730 750
1600 1620 1635 1640 1640 1645 1700 1720

厚田線ようやく開通 (1961年3月28日)


中央バスと道開発局が3月早々からブルドーザー2台で除雪を急いでいた当別〜厚田間の道路が開通し、28日から厚田線のバス運行を開始した。望来付近の山道で手間取り、開通が遅れていた。いまのところ1日4往復だが、例年は4月中旬にならなければ開通しないので、ことしは半月ほど早い。バスダイヤは次の通り。
(上り)当別→厚田 (下り)厚田→当別
当別 石狩 厚田 厚田 石狩 当別
700 820 930 715 825 920
1000 1105 1215 1100 1220 1330
1300 1415 1525 1410 1520 1615
1540 1650 1800 1620 1730 1840

夏ダイヤ改正による変更 (1961年5月)


各社は次の通り夏ダイヤに改正する。

候補地難…江別のバスターミナル (1961年5月27日)


江別駅前の市有三角地(1800平方㍍)にいま花壇をつくっているが、市はこの三角地をバスターミナルにしたいという意向だっただけに、27日臨時市議会でこの点が追及され、これについて松川市長は「とりあえず花壇をつくるが、将来バスターミナルとして適当かどうか、さらに検討する」と答えた。

 江別駅前広場は中央バス、国鉄バスの発着点。多いときには大型バス7、8台が混み合い、さらにタクシーも駐車するので、列車・バスの乗降客が歩くのに困るほど。市はこれまで両バスと話し合ってきたが、市有地である三角地は国道12号線の向かい側にあるため、これをバスターミナルにすれば列車・バスの乗降客は国道を越えねばならず、危険なので適当ではないという見解が強かった。ではバスターミナルをどこにするかといっても、今のところ候補地がなく、結局駅前にある神社が移転しなければ解決せず、市の都市計画遂行のうえで困った問題となっている。

【道南】洞爺湖温泉―美笛間スタート! (1961年6月10日)


道南バスは10日から洞爺湖温泉〜北湯沢間のバスを運休、新たに洞爺湖温泉〜美笛川(千歳金山)間の定期バスを新設する。道道壮瞥村上久保内〜大滝村北湯沢の道路完成によるもの。また同社静内営業所では11日から泉線(静内〜泉)のうち2往復を岩清水第一事業所まで延長する。
洞爺湖
温泉(発)
美笛川
(着)
美笛川
(発)
洞爺湖
温泉(着)
8:40 11:20 12:10 14:50
11:20 14:25 14:45 18:25

【札幌市】大浜海水浴場臨時バス (1961年7月27日)


札幌市交通局は27日小樽市大浜にオープンした新海水浴場「大浜海水浴場」まで、札幌から臨時バスを走らせる。

 新海水浴場は銭函海水浴場の収容力が現状で手一杯のため、市交通局が銭函とほぼ同じ条件の銭函から4㌔札幌寄りの大浜に建設したもの。遠浅が続いているうえ、美しいハマナスの群生する砂丘が広がり、銭函のようにゴミが打ち寄せないのが利点。同局ではすでに100人収容の休憩所、売店、テントを用意し、シャワーや救助用のボートも5隻用意するなど施設づくりを進めており、無電燈地帯なので電池を持ち込んで銭函、バス・センターとも連絡をとれるようにする。

 今回の"海開き"はテスト・ケースとして出発するが、同局では各学校、会社に呼びかけて団体客の誘致をはかり、将来は銭函と並ぶ市民海水浴場として売り出そうと力を入れている。バスは平日4往復、日曜8往復。片道大人70円、子供35円。日曜のダイヤは次の通り。

千歳市内ルート変更 (1961年7月31日)


中央バスは支笏湖線(千歳〜支笏湖)、札幌〜支笏湖線の千歳市内経路を、31日からターミナル〜朝日町弾丸道路〜千歳駅経由に変更する。朝日町、東雲町方面の住民から要望されていた。

南郷、白石地区で4バス競願 (1961年8月10日)


札幌のベッドタウンとして発展する南郷、白石地区への新路線をめぐって、市交通局、中央、定鉄、国鉄の4バスが激しく争っている。

 この地区は将来バス会社のドル箱ラインとなりそう、とあって、まず市バスが名乗りを上げ、大通りを起点に9系統、146往復の路線延長を申請した。"市民のバスは市バスで"という言い分。中央バスと定鉄も"地盤を荒らされては"と中央は5系統129往復、定鉄は8系統111往復を申請した。いずれも駅前ターミナルから白石神社、平岸神社などが行き先。さらに国鉄バスも2系統、70往復を申請して、この争いに一枚加わった。

 裁定に立つ札幌陸運局では、業者の自主調整のうえに立って路線を決めたい考えで、道バス協会のあっせん待ちといった格好だ。11日には伊藤道バス協会会長の調整案を中心に一応の結論を出すことになっているが、北郷には3バス、また南郷へ行く路線は4バスとも競願している状態。もし話し合いがつかない場合は運輸審議会に持ち込まれる場合もあるわけで、臨時免許を出すにしても、実際にバスが走り出すのはかなり先のことになりそうだ。

北炭が東急系の全株買い受け (1961年8月27日)


北炭の萩原吉太郎社長はこのほど北海道交通柴野社長らのあっせんで、中央バスの大株主である東急系の国際興業小佐野会長の全持ち株107万5千株を取得、中央バスの経営に積極的に協力することになった。このため数年来、話題となっていた中央バス問題は円満に解決した。

 小佐野氏は1957年以来、中央バスへの経営参加をねらい、株式を大量に買いあさるとともに昨年末から再三にわたり役員の派遣、増資新株の譲渡などを同バスに要求、同バスがこれを拒否して両者の関係は極度に悪化、激しい感情的な対立を続けてきた。

事態を憂慮した南条代議士や柴野氏らがあっせんに動き、このほど1株200円前後の価格で全株式の譲渡を終えた。

白石地区の競願問題 (1961年9月4日)


白石地区の新路線をめぐって中央、市交通局、定鉄、国鉄の4バスが計24件の新規路線を申請し、競願になっている問題で、札幌陸運局は4日開かれた業者会議で今月末日を目標に4者の調整をはかることになった。

 4日の会合では北郷地区については市バスと中央バス、白石街道は市バスと国鉄バス、本郷は中央バス、市バス、国鉄バス、南郷は市バスと中央バスで話し合うことになった。これらは東西にのびる路線だが、定鉄バスは南北の路線が多いので別に考えるという方針。

【国鉄】ツードア・バスを導入 (1961年9月9日)


国鉄バス札幌営業所に9日、新型のツードア・バスが2台入った。15日から札幌駅前〜白石市営住宅間の急行バスに走らせる。

 この車は中央のほか後方にもドアがあり、中ドアだけでは乗客が多くて混雑するため考えたもので、後ろのドアは自動開閉式となっており、前にいる車掌が操作する。定員71人で、1台370万円。当面、市営住宅発午前8:05発と同8:15発の2便のみ後方のドアを開閉する。

(写真:新型のツードア・バス)

札幌市内観光バスは却下 (1961年10月3日)


運輸審議会(青柳一郎会長)は3日の定例会で、北海道中央バスと札幌市から申請のあった札幌市内観光バス路線は実情にそぐわない点があるので却下した。

三里塚―上野幌間を陳情 (1961年10月8日)


弾丸道路を千歳に向かって札幌を出外れるちょっと手前にある三里塚部落では、弾丸道路から部落を通って上野幌に抜けるバス運行を関係者に働きかけている。

 同部落は弾丸道路沿いに近く、発展が予想されており、工場、倉庫もポツポツ建つ気配で住宅会社の団地計画も進んでいる。ことし8月、閉校した島松川上小学校から転任してきた三里塚小学校の山口校長も「バスが走ればたちまちこの学校も大きくなります」と楽しみにしている。

千歳線のダイヤ改正 (1961年10月20日)


中央バスは20日から札幌〜千歳間を2往復(千歳発10:30 14:30、札幌発11:30 14:00)を増発するとともに、輪厚線の時間を次のように変更する。

阿寒バスを東急系列に (1961年10月13日)


東急(五島昇社長)はこのほど系列下の北見バス名義で阿寒バス(伊藤保雄社長)の発行株式の60%を取得、系列に収めた。近く定鉄社長蛯名忠雄氏など2、3人を役員陣に送り込むといわれる。

 阿寒バスは資本金1500万円、86台のバスを保有し、本社のある釧路を起点として阿寒観光道路や知床半島などに642㌔の定期路線をもっており、東急は今後阿寒、大雪、知床半島の観光開発、宣伝に本腰を入れるプラン。

 これで東急は同社に加え、函館バス、早来運輸バス、定鉄バス、宗谷バス、北紋バス、北見バスの7社を系列に収め、道内バス路線の約2割を占めたことになり、これら各社バス路線を1本にした長距離運行路線も来年度あたりから実現するものとみられる。
 ※この買収は翌年6月北見バスとの経営権をめぐる内紛に発展した…

【国鉄】冬ダイヤ改正による変更 (1961年12月1日)


国鉄バスは1日から冬ダイヤに改正。

【札幌市】東保健所線を新設 (1962年3月10日)


市交通局は10日から東保健所線(大通西2バスセンター〜豊園小学校)のバス運行を始める。これは昨夏の東保健所の新設にともなって地区住民が要望していたもの。まだ定鉄、中央バスとの競合の折り合いがついていないため臨時運行となっている。
◇区間=大通西2バスセンター〜一条中学前〜菊水南町4〜東保健所〜豊平変電所〜豊園小学校
◇運賃=バスセンター〜東保健所間、一条中前〜豊園小間、それぞれ1区で各10円

【定鉄】夏ダイヤ改正による変更 (1962年5月1日)


定鉄バスは5日から夏ダイヤに切り替える。

バスターミナルに誘導サク (1962年5月31日)


札幌駅近くの中央バスターミナルに風変わりな乗客誘導サクがお目見えした。これは観光シーズンになると『われ先に乗ろう』とする乗客で乗り場がいつも混乱するため、見かねた同バス会社が考案、作製したもの。

ターミナルに現在3台置かれているサクには、一列に並んで12〜13人しか入らない仕組みなので乗客は自動的に一列乗車、混雑緩和に効果をあげている。

(写真:札幌ターミナルに設置された誘導サク)

網走交通も東急系列に (1962年6月6日)


東急はこのほど網走交通(本社・東藻琴村)の発行株式の60%強を取得し、同社を系列に収めた。これで東急系列のバス企業は定鉄、北見バス、函館バス、宗谷バス、早来運輸、北紋バスの6社とあわせ7社となる。

 同社は資本金1600万円、バス15台、トラック35台を持ち、東藻琴村から網走、美幌、屈斜路湖畔に至るバス路線は観光開発路線のほか道東〜道北を結ぶ長距離線の中核。これに伴い同社の田野岡哲二会長、吉田三伊社長はそれぞれ辞任して平取締役に残り、社長に多田倍三北見バス社長、取締役(非常勤)に蛯名忠雄定鉄社長らの各氏が就任した。

航空ページェントに臨時バス (1962年9月22日)


中央バスは22日、第4回北海道航空ページェントのフィナーレを飾るアクロバット飛行などによる千歳基地開放に伴い、同日千歳営業所から空港内まで臨時便を11時〜16時まで15分おきに運行する。

冬ダイヤ改正による変更 (1962年11月15日)


中央バスは15日から冬ダイヤに改正。

国鉄バスの幹線道路進出を― (1962年12月25日)


国鉄総裁の諮問機関である国鉄自動車問題調査会(会長:今野源八郎東大教授ほか11人)は4か月にわたって利用者や業界の意見を聞いて実地調査してきたが、この調査を踏まえ25日、国鉄バスのあり方について答申した。答申の柱は「国鉄の性格と使命」「国鉄自動車の4原則について」「国鉄バスの輸送分野と公正競争確立のために」の3項目。とくに国鉄は幹線道路にもバス路線を持つべきだと強調している。

 答申では国鉄バスの輸送分野を「国鉄と並行している道路、これと組み合っている幹線交通網につながりのある路線、地域開発上必要と認められる路線」に広げるとしており、これまで鉄道輸送を"最大の目玉"にしてきた国鉄の性格を大幅に変え、私鉄が確保しているバス路線や名神高速道路などにも積極的に進出することを意味しており、今後民間バス業界から激しい反対の声が起こりそうだ。

【苫小牧市】ダイヤ改正による変更 (1963年1月15日)


苫小牧市営バスは15日からのダイヤ改正に伴い路線の新設、延長などを行う。新しい時刻表は10日ごろまでに各家庭に配布する。

バス増発を陳情 (1963年1月27日)


広島村竹山部落を中心とするバス利用者代表は、このほど中央バス札幌営業所にバス増発を陳情した。村道高台線には中央バスが午前、午後各1往復走っているが、札幌や広島、輪厚への通学も時間の関係で利用できないという不便があり、高台、竹山、輪厚中央、再起など関係地域住民多年の懸案となっていた。

【道南】蘭東ターミナル完成による変更 (1963年2月15日)


道南バスは蘭東ターミナル完成に伴い、15日から大幅なダイヤを改正する。なお同社は5月にもう一度、大幅な改正を行う予定。

【国鉄】運賃改定による変更 (1963年3月1日)


国鉄バス様似、伊達両営業所は、公共料金の値上げに伴い1日からバス料金を改定する。現料金に対し平均15%ていどの値上げとなる。

千歳空港線スタート! (1963年3月30日)


千歳空港の民航ターミナル完成に伴い、30日から千歳空港線(千歳ターミナル〜空港ターミナル)を新設する。1日15往復、片道15円。千歳空港民航専用ターミナルは4月1日から営業開始。

【定鉄】洞爺湖温泉営業所お目見え (1963年4月)


昨シーズンまで洞爺湖温泉駅前の岡田屋の一部に設けられていた定鉄バス温泉案内所は、こんど同店舗を解体、今シーズンからバスターミナル・レストハウス「定鉄バス温泉営業所」としてお目見えする。

 このターミナル・レストハウスは総工費480万円、一部鉄筋、木造モルタル仕上げ総2階建て。階下には案内所、売店食堂があり、2階は3室に区切られた休憩兼待合室となり、面積は2970平方㍍。去る2月10日に同所で上棟式が行われ、同バスの重要路線中山峠が開通する4月中旬に完成する予定。

夏ダイヤ改正による変更 (1963年5月1日)


1日(水)から夏ダイヤを実施。千歳方面のバス運行を大幅に増強する。

【早来】スズラン狩り臨時バス (1963年5月26日)


スズラン狩りの最盛期を迎え、勇払郡早来町の勇払原野までスズラン狩りバスが出る。国鉄室蘭本線「安平駅」から東南約2㌔の地点と同線「早来駅」から東北約3㌔の地点にスズラン狩りのスポットがあり、26日(日)には早来バスの臨時便が出る予定。ただし個人の所有地のため、大人30円程度の入山料を取られる。

【国鉄】大浜海水浴場行きバスに参入 (1963年7月11日)


札幌陸運局は11日、国鉄バスと札幌市交通局の競願になっていた大浜海水浴場行きバスについて、国鉄バスの運行は土、日曜日に限ることとし、双方とも路線開設を認めた。

 同海水浴場には一昨年7月のオープンから市交通局が夏の間だけ臨時バスを運行しているが、今夏は国鉄バスも札幌〜大浜間の路線開設を申請して競願になっていた。これに対し陸運局は市バスの"優先権"を認め、国鉄バスの運行は土、日曜におさえたもので、いずれにしろ大浜への足はこの夏からグンと便利になる。

【国鉄】銭函海水浴場臨時バス (1963年7月14日)


国鉄バス札幌営業所は海水浴客のため、7/14〜8/11まで札幌駅前〜銭函海水浴場間に臨時バスを次の通り運行する。

対雁墓地まで墓参バス (1963年8月13日)


中央バス江別営業所はうら盆の13日〜16日まで、江別駅前〜対雁墓地(市営墓地)間に臨時バス8往復を運転する。料金は片道10円。
【停車停留所】江別駅前〜市役所通り〜公園館前〜西局前〜保健所入口〜雪印乳業〜石狩大橋〜対雁墓地
【運行ダイヤ】江別駅前発8:50 9:50 10:30 11:10 12:10 13:10 14:20 15:20
 対雁墓地発9:05 10:05 10:45 11:25 12:25 13:25 14:35 15:35

当別神社祭にバス増発 (1963年8月15日)


中央バスは当別神社祭典の15、16の両日、青山、当別―新篠津、厚田、当別―江別各線にそれぞれ当別営業所前から21時発の臨時便を増発するが、ほかの時刻にも状況に応じて臨時便を出す。江別商工観光まつりの16日夜には、江別東官舎21時発のバスを増発する。

【苫小牧市】花火大会臨時バス (1963年8月17日)


苫小牧市交通部は17日の港まつり花火大会当日、午後6時から会場行きの臨時バスを運行する。運賃は大人15円、小人10円。このほか近郊からの人出をさばくため、ホテルトマコマイ横から勇払・弁天、ウトナイ・植苗、沼の端・静川、丸山・支笏湖、糸井・錦岡の5地区に、午後9時15分発の臨時バスを運行する。

空港送迎バス、有料なら免許必要 (1963年10月3日)


日航、全日空の空港と都心部を結ぶ送迎バスは経費節減を理由に、全日空の函館線などローカル線が9月1日から、日航、全日空の札幌線など幹線が10月1日からそれぞれ無料から有料制に切り替えたが、運輸省では有料にすればこの送迎バスも一般の乗り合いバスと同じ道路運送法上の規定を受けるのでバス路線として認可が必要だとして、あらためて免許申請を出させるよう3日、札幌など全国9陸運局に通達した。

 このため日航、全日空などでは契約を結んでいる借り上げバス会社と共同で近く運輸省に対し、それぞれの地区から路線免許申請を出すが、認可まで早くても1ヶ月はかかるものとみられており、その期間は現在の有料制度はそのまま認めることにしている。

 なお同省としては、正式に認可したあとは乗客のみに限定せず、一般の送迎客も乗せるのが適当であるとしており、運賃も若干変わるものとみられる。

冬ダイヤ改正による変更 (1963年11月1日)


中央バスは1日から札幌管内のダイヤを冬ダイヤに改正する。

十勝岳、ウトナイ湖レクバス (1964年1月)


中央バスは週末、会員制の十勝岳スキーバス(札幌〜十勝岳ホテル)、ウトナイ湖スケートバス(札幌〜ウトナイ湖)を運行する。十勝岳スキーバスは中央バス札幌ターミナルを土曜12時半に出発、十勝岳ホテルに一泊して翌日夕方帰着。会費は2,350円。

 ウトナイ湖スケートバスは札幌ターミナルを日曜朝9時に出発、大人600円、子供550円。いずれも募集定員は45人。

【千歳交通】千歳市内のバス運行申請 (1964年2月21日)


千歳交通(千歳市)は今春から千歳市内でバス運行を始めるプランをかため、先月21日札幌陸運局に一般乗合旅客自動車経営免許の申請を行った。

 同市の人口急増による市街地拡大で周辺団地住民から強い要望が出ており、同社は70人乗り大型バス1台と25人乗りマイクロバス4台を使い、6:20〜21:11まで1日14〜16往復する計画。料金は1回大人20円、子供10円。通勤・通学定期券も発売する。

 認可がスムーズにいけば4月早々からスタートする考えだが、市内には中央バスが千歳ターミナルから札幌、千歳空港、支笏湖、三川、七師団方面に路線をもっており、また地元以外のバス会社も市内バス運行を計画するなど競願になる気配もある。千歳交通が申請したのは次の4系統。

中央バスターミナルに改善要求 (1964年3月19日)


札幌中心部の中央バスターミナル(北4西4)の一画は最近交通量がグンと増え、道南バス発着所、定鉄バスの路上駐車(北4西5)もあって交通マヒに拍車がかかっており、19日の市議会予算特別委でもその問題が指摘された。

 このターミナルは、一方通行の西5丁目線と北4条線が交錯する都心でも最も交通量の多い一等地にあり、ここから郊外、長距離線1日150本のバスが発着しており、マイカーの路上駐車などもあってマヒ状態になることもしばしば。

 このため市は各社に「適当な用地を確保し、交通障害にならない措置を早急に講じてほしい」と再三申し入れているが、中央バスは「ターミナル付近の駐車は極力避けるようにし、駐車場をほかに計画中」、定鉄は「適当な用地がほかに見つからない」―といずれもソッケナイ返事。駐車禁止地区でもないため指導に当たる中央署もどうせよとはいえず、市民からは不満の声が出ている。

千歳市内バス4社競願に!! (1964年4月15日)


千歳交通(千歳市)がことし1月、札幌陸運局に市内のバス運行を申請したのをキッカケに、早来バス、夕鉄バス、中央バスが競って市内バスの免許を札幌陸運局に申請、市内路線獲得をめぐって4社の争奪戦になっている。

 当初は千歳交通1社だけの申請で、同社は免許がおりれば直ちに乗員訓練を始め、4月早々から営業開始するつもりでいた。ところが、早来〜千歳駅間に路線をもつ早来バスと道央進出を狙っていた夕鉄バスが3月11日、中央バスが4月15日付で正式に陸運局に申請、市内路線は4社競願という形になり、簡単に認可されるのは難しい情勢となった。各社の申請内容は次の通り。

夏ダイヤ改正による変更 (1964年4月20日)


中央バスは20日から夏ダイヤに改正する。

【支笏湖観光運輸】支笏湖畔観光バスをスタート! (1964年5月29日)


支笏湖観光運輸ではこのほど支笏湖観光バス(支笏湖畔〜オコタン荘)の運行を開始した。1日4往復で運行時刻は湖畔発920 1210 1610 1815、オコタン荘発800 1030 1330 1700。所要時間は1時間5分。
【停車停留所】湖畔〜丸山〜モーラップ〜シシャモナイ〜美笛〜オコタン荘

江別市内の臨時路線変更 (1964年5月30日)


中央バス江別営業所は緑町の本町通り舗装工事がはじまるため、5/30〜6/30まで市内線の運行経路を次の通り一部変更する。なお新篠津線や当別線などは従来通り。

栄町線にワンマンカー (1964年8月1日)


中央バスは1日から、栄町線(五番館〜栄町更生間)の五番館発午後9時以降の便にワンマンカーを運行する。この路線は2区間運賃制(1区15円、2区25円)になっているため、1区間を乗車する場合は、乗車口の脇にあるオートアレンジャー(整理券発行器)から整理券を抜きとり、降りるときに料金15円と一緒に整理券を料金箱に投入する方式に変わる。

 ワンマンカーは車掌が乗務しないため、停留所の案内はすべて備え付けのテープレコーダーで行い、降りる時は乗客が車内に取り付けてある降車合図用ブザーを押して運転手に知らせる。乗車・降車とも原則として前扉で行うが、始発点では後扉から乗車してもかまわない。

【国鉄】旭町駅を開設 (1964年8月10日)


国鉄バス札幌営業所は10日から札幌市旭町ひばりが丘団地入口に国鉄バス専用駅「旭町駅」を開設する。利用者の多いひばりが丘団地のサービスのため設置された。

【札幌市】啓明バスターミナル完成 (1964年8月11日)


札幌市交通局が南1西22に建設していた啓明バスターミナルがこのほど完成、11日から7系統のバス運行を始める。同ターミナルは2600平方㍍、工費2970万円で全面をアスファルト舗装し、中央に楕円形の乗車ホーム、花壇をはさんで水銀灯など6基を取り付けたほか、パーゴラ(休憩所)、給水所、トイレなどもあり、都心部と郊外輸送の連絡点とする。同ターミナル新設によって郊外系統がすべて都心に乗り入れるのを避けられ、都心部の混雑が緩和される。これによって丘珠、鉄北、啓明、北光、新琴似、新川、篠路、北十八条、幌北、啓明西、山鼻、南十一条、西二十丁目、中の島線の14系統のダイヤが全面的に変わる。

 10日午後1時から開かれた完工式には大刀交通局長ら関係者約50人が出席、神事のあとあいさつ、経過報告などがあって、新路線2系統のテープに小塩第二助役がハサミを入れ、緑ヶ丘小の児童50人を招いてマイクロバスで動物園まで試乗した。

【国鉄】札幌駅北口広場完成 (1964年9月15日)


昨年12月25日の札幌駅北口開業に伴って、昨年から工事が進められていた北口広場(延べ9800㍍)がこのほど完成、15日から国鉄バス札樽線、空知線の一部を北口発着に切り替える。

 北口発着になるのは、札樽線の札幌〜上手稲、手稲町間(6往復)と空知線の札幌〜市営住宅、旭町間(10往復)。両線とも札幌駅正面の国鉄バスターミナルから発着しているが、北口発着便は北口〜市役所前間(札樽線)、北口〜時計台前間(空知線)直通運転となるため、正面の混雑もいくらか緩和される見通し。

 これまで市営バス鉄北・啓明線、北十八条、鉄北線の3路線だけが昨年の開設と同時に北9条通りから北口経由に変更されているが、現在定鉄バスが北口〜慈恵学園前線の新設を、中央バスが篠路線と丘珠線の北口経由への切り替えを札幌陸運局に申請している。

大麻線スタート! (1964年9月20日)


道営大麻団地開発に伴い、20日より大麻線(江別駅前〜野幌駅前〜大麻小学校)を新設する。従来の野幌線の一部を延長し、1日5往復する。料金は大麻小〜野幌駅10円、野幌駅〜江別駅15円。大麻小〜江別駅20円。

【大麻線時刻表】
江別駅
(発)
大麻小
(着)
大麻小
(発)
江別駅
(着)
7:40 8:07 8:10 8:37
10:10 10:37 10:40 11:07
13:30 13:57 14:00 14:27
16:10 16:37 16:40 17:07
17:30 17:57 18:00 18:27

【札幌市】新琴似バスターミナルOPEN!! (1964年10月5日)


市交通局が国鉄札沼線新琴似駅前に建設している新琴似バスターミナルが10日ごろまでに完成する予定。完全舗装した1650平方㍍の敷地内に待ち合いパーゴラ2基、便所などを備え、工費は430万円。

 ターミナル完成後は、現在運行中の市バス「9系統、大通〜琴似駅〜新琴似小」と「19系統、大通〜幌北車庫〜新琴似小」の2本をターミナル発着にかえて運行するほか、いま陸運局に申請中の新線3本が将来ここから発着する。

 市交通局はすでに、現在麻生町まで運行している市電・鉄北線を約400㍍延長、バスターミナルにつなぐことを決めており、11月中に完成させる計画。これができあがれば、電車、バス、国鉄の3つの交通機関が連絡する理想的な交通網が実現する。

冬ダイヤ改正による変更 (1964年11月10日)


中央バスは10日から冬ダイヤに切り替える。

江別ターミナルOPEN!! (1964年12月1日)


4月から建設していた中央バス江別ターミナルが江別市4条7丁目にこのほど完成、30日同所で落成式が行われ、1日から使用を始める。これまで江別駅前広場横に小規模な営業所があるだけで、利用者の増加で待合室などがすっかり狭くなり、駅前のバス発着場も運行上不便な点が多かった。

 ターミナルは国道と本町通りにはさまれた江別郵便局横の約920平方㍍の敷地にあり、レンガ造り、鉄筋2階建て、延べ500平方㍍近い広さで、工費は約3400万円。1階は待合室、事務室、ボイラー室など、2階は車掌室や当直室などにあてる。スチーム暖房や水洗便所も完備され、待合室は74平方㍍と広くとり、札幌と同様、乗客は改札口から3ヶ所の乗り場に出る。また元江別の江別高校裏には約1650平方㍍の敷き地に車庫も新築する。

 市内では国鉄バスが去る3月、江別駅横に乗務員休憩室を改造した案内所を開設するなど人口増で運行回数もふえる一方のサービス合戦も花々しく、幹線だけでも1日約80往復が発着、支線を含めると日中はほとんどバスの切れ間がないため混雑のはげしかった江別駅前も、新ターミナル完成で通行はいちだんと合理化される。

【夕鉄】北炭団地に乗り入れ (1964年12月5日)


夕鉄自動車は5日から江別市内の北炭団地炭鉱離職者住宅街に新たにバスを乗り入れ、野幌農協前から同団地を経由、江別太南5線に出る新路線を運行する。
【運転ダイヤ】
(上り) (下り)
南5線 団地 北海
鋼機
農協 農協 北海
鋼機
団地 南5線
  7:15 7:18 7:21 7:25 7:28 7:43
8:00 8:20     7:36 7:56
  9:25 9:28 9:31   9:20 9:23  
  9:42 9:45   9:34 9:37 9:40  
10:12 10:32 10:35   9:45 10:05
  11:08 11:11   11:00 11:03 11:06  
14:12 14:32 14:35   13:50 14:10
  14:55 14:58 15:01 14:45 14:48 14:51  
  15:51 15:54   15:43 15:46 15:49  
16:20 16:40     15:54 16:14
        18:18 18:21 18:24  
        18:45 18:48 18:51  

五番館前バス停を移設 (1965年3月1日)


中央バスは札幌市北3西3、五番館横のビル工事に伴い工事現場近くにある「五番館前」停留所を1日から次の通り移設する。

運賃改定による変更 (1965年4月10日)


中央バスは10日から運賃を約11.1%値上げする。これまで政府の公共料金抑制策のため見送られていたが、1961年11月20日に申請したとおりに認められ、1㌔あたりの基準賃率は4円77銭→5円30銭、最低運賃は10円→15円にいずれもアップ。定期券の割引率は改定しない。新料金は次の通り。

夏ダイヤ改正による変更 (1965年5月10日)


10日(月)から夏ダイヤに改正する。

【国鉄】島松スズラン狩りバス (1965年6月5日)


低温続きで開花が遅れていたスズランもようやく咲き始め、国鉄は島松駅〜松木沢間にスズラン狩りの臨時バスを運行する。料金は片道大人30円。ダイヤは朝8:30(土曜は10:20)からほぼ1時間おき。採取場は恵庭町島松の自衛隊演習場だが、今年もすずらん台、秋晴台を中心に約600㌶がスズラン狩りのために開放され、バス停付近には町内の商店3軒が売店を出している。ただ最近、株ごと採取する不心得の人がふえ、密生していたスズランも減り気味なので、観光協会員ら十数人がパトロール、掘り取りに目を光らせている。中央バスなら札幌ターミナルから弾丸道路の「補給処北門」で下車(片道大人110円)すれば歩いて6分ほどで演習場に出られる。

平岡線スタート! (1965年7月1日)


中央バスは1日から平岡線(月寒営業所〜清田〜平岡〜旧町界)を新設する。1日5往復でダイヤは次の通り。
 ◇月寒営業所発 930 1100 1230 1400 1540
 ◇旧町界発 945 1115 1245 1415 1555

【札幌市】夜のさっぽろコースを新設 (1965年7月1日)


藻岩山ロープウエーの夜間運行スタートに伴い、札幌市交通局の定期観光バスに1日から「夜のさっぽろ」コースがお目見えする。コースは札幌駅(出発)〜丸井デパート横(出発)〜円山公園〜ロープウエー〜藻岩山頂〜観光道路〜中島公園〜テレビ塔〜札幌駅。約3時間半でロープウエー遊園地で遊び、藻岩山頂からの夜景を楽しむ。

 ロープウエーの夜間運行は7/1〜8/31まで通常9:30〜17:30までを21:00まで延長、山頂の水族館や原始林館、山麓のジンギスカン茶屋、ソバ茶屋、洋弓場なども同じ時間営業となる。

【国鉄】襟裳観光便を大増発 (1965年7月1日)


国鉄様似自動車営業所は襟裳道立自然公園への観光客の便をはかるため、7/1〜9/5まで様似〜襟裳灯台〜百人浜〜広尾〜帯広間のバスを大増発する。内訳は様似〜襟裳間8往復半(うち座席指定便1往復)、襟裳〜広尾間7往復(同)、襟裳〜帯広間2往復となり、7/18〜8/22まで様似〜襟裳灯台、7/18〜9/5まで広尾〜幌泉間をさらに1便ずつ増発する。

中央バス登別宿舎が土砂崩れで全壊 (1965年7月6日)


中央バス登別温泉営業所(登別町字登別温泉24)の従業員宿舎裏の宅地が5日から降り続いた雨のためゆるみ、翌6日午後4時半ごろ、高さ3㍍の石垣が崩れて大量の土砂が木造モルタル塗り2階建て、33平方㍍の宿舎になだれ込み全壊させた。またこのはずみで隣接する同営業所事務所が傾いた。宿舎にはまかない婦3人がいたが、とっさに逃げ出して難を免れた。

【国鉄・札幌市】海水浴バス (1965年7月10日)


10日から国鉄、市営バスの大浜、銭函両海水浴場行きのバス運行が始まる。国鉄は10、11と17〜8/12まで毎日運行、市営は10、11と17〜8/15まで。料金は大浜が大人80円(小人40円)、銭函は大人90円(小人45円)。始発は国鉄が札幌駅前、市営が大通バスセンター(北電南側)。途中市役所前、円山、琴似本通、手稲東に停車する。ダイヤは次の通り。

【苫小牧市】樽前山に新登山バス (1965年7月14日)


苫小牧市交通部は樽前観光路線の新コースを開発していたが、このほど道路工事が終了、14日から苫小牧駅前〜錦岡〜樽前ドリームヴィラ〜五合目〜七合目(樽前山)間の新路線を運行する。

 これまで樽前山には苫小牧から道道支笏湖線を通り、丸山から入る市営バスのコースがあったが、観光客から「別な角度から雄大な樽前山を楽しめる観光路線を―」と望む声が強く出ており開発に踏み切った。

 バスは7/14〜8/22までの毎日2往復走らせ、既存の支笏湖畔行きに接続させる。好評ならさらに延長する予定。車両はこの路線専用の40人乗りのニューフェイスを配車。片道料金は大人160円。

 樽前山への登山客は年々増えているが、この新路線はいわば苫小牧〜樽前山〜錦岡の周遊観光バス。支笏湖へ行った客は樽前山の7合目まで足を延ばし、帰りにドリームビラの貸し別荘で豪華な気分を満喫することもできる。同交通部では「黒字は見込めないが、業者の中にこの路線の権利を取る動きもあるので路線を新設した」と話している。

石狩海水浴場行き臨時バス (1965年7月18日)


中央バスは7/18〜8/16まで、石狩海水浴場行きの臨時バスを5便増発する。普通便も合わせると、札幌ターミナル〜石狩間のバスは往復とも約20分おき(計30便)となる。

 昨年36万人の海水浴客が訪れた石狩浜、ことしは札幌〜石狩間の石狩街道が完全舗装されたため、45万人の人出が見込まれており、石狩町観光協会や町は今夏から「観光客を親切に迎える運動」を町ぐるみで展開。海浜を利用した5,400平方㍍の無料駐車場や休憩所、脱衣場、シャワー、またキャンパー向けに街灯を整備したほか、中央バスターミナルには町の観光案内版が掲げられた。

支笏湖畔ターミナルOPEN!! (1965年7月24日)


支笏湖畔バスターミナルが千歳市支笏湖畔にこのほど完成、24日午前11時半から現地で関係者を集め開設式を行う。バスターミナルは総工費1,672万円、鉄筋コンクリート平屋一部2階建て延べ450平方㍍。事務所、屋外待合室のほか、屋上には湖上を一望できるバルコニーが設けられ、中央バスと苫小牧市が共同所有する。

【国鉄】有珠海水浴場バス (1965年7月25日)


国鉄バス伊達営業所は、ことしから有珠海水浴場行き臨時バス(有珠駅〜海水浴場間)を運行する。1日10往復で所要時間7〜10分。運転日は7/25、8/1、8/3、8/8の4日間。

【札幌市・定鉄】墓参バス (1965年8月13日)


市営バスは"うら盆"の13〜16日まで平岸霊苑方面への墓参バスを運行する。大通バスセンター(テレビ塔西側のりば)発は7:30〜19:00まで、平岸霊苑発は8:00〜19:30までいずれも30分間隔の運行。また定鉄バスは13〜16日に平岸東線、中ノ島線など平岸霊苑行き路線を大幅増発、美園線を豊平墓地経由で運行する。

対雁墓参バス (1965年8月15日)


中央バスはお盆の15、16の両日、江別〜対雁墓地間の墓参バス(臨時便)を運行するほか、3路線を増発する。
【運行時刻】
◇江別発8:50 9:50 10:30 11:10 12:10 13:10 14:20 15:20
◇対雁墓地発9:05 10:05 10:45 11:25 13:25 14:35 15:35
【増発便】
青山線(阿蘇岩行き)、厚田線(太美行き)、当別線(篠津行き、新篠津市街行き)=いずれも21時発

【札幌市】平岡線スタート! (1965年8月20日)


札幌市交通局は20日から市バス平岡線(大通バスセンター〜旧町界)を新設する。料金は5料金区間制で、ダイヤはバスセンター発9:18 16:30、旧町界発9:30 17:12の1日2往復。

 また同バスは今月9日から新琴似4丁目線(52系統・新琴似ターミナル〜新琴似4丁目)に「新琴似中央」停留所を新設したほか「無線中継所前」は約200㍍終点方向に移設した。

江別神社秋まつり臨時バス (1965年9月9日)


8日から始まる江別神社秋まつりにあわせ、中央バスは9日のみ、市内・郊外線に次の臨時便を運行する。なお露店が立ち並ぶ神社通り〜中央通り〜3番通りは8〜10日の午前10時〜午後11時まで全車両通行止めとなる。

【道南】静内循環線スタート! (1965年9月15日)


道南バスは15日から、静内市街循環線を運行開始する。静内駅前を起点に高校前経由の外回りと道立病院前経由の内回りで環状運転する1周3.8㌔のコース。料金は1区間大人10円、小人5円、1周が大人15円、小人10円。

冬ダイヤ改正による変更 (1965年11月10日)


10日から冬ダイヤに改正。

国鉄と市バスがまた激突 (1965年11月24日)


手稲山中腹に建設している"テイネオリンピア"が12月1日いよいよオープンするが、バス乗り入れをめぐって国鉄と札幌市交通局がまたも対立、札幌陸運局は臨時路線免許でも1日開場の"足"を確保する方針だが―。

 テイネオリンピアは、札樽国道手稲町市街から山頂のHBC送信所に通ずる道路を登った手稲山の中腹一帯。スキー場、ゴルフ場、遊園の三本柱からなる一大レジャーセンター。1日から、まず457㍍、490㍍の2基のリフトを備え、ゲレンデだけで20万平方㍍の敷地をもったスキー場と鉄筋コンクリート2階建てのハウス、第2リフト前のレストハウスが店開き。明春には原始林をぬう2.3㌔のゴー・カートや150㍍射程のバスーカ砲、ティーカップ、幼児向け無料遊戯施設を備えた遊園、"日本唯一の高原コース"をキャッチフレーズとするセミパブリック18ホールのゴルフ場が明秋それぞれ加わって、かつてないスケールのレジャーセンターに仕上げる計画で、完成すれば市内、近郊一のレジャー施設となる。

 一方、行楽客の"足"をめぐっては、将来かなりの利用を見越して、はじめバス4社が食指を動かしていたが2社が断念、いまは国鉄バスと市バスの競願になっている。市バスは「利用者のほとんどが札幌市民になろう。また市が総力をあげている冬季オリンピック誘致との関連でも、会場候補の手稲に市バスが入っていないでは済まされない」といい、国鉄バスは「手稲市街までの路線はウチが昭和9年から開拓した。歴史的に見ても国鉄が担当するのが当然。また札幌、小樽、手稲の3つの地区輸送を担当している現状からみて、本当に利用者サービスを考えるなら問題はないはず」という言い分で、まったく対立している状態。札幌陸運局は臨時路線免許の形でも1日からの足は確保する考えだが、正式認可までにはかなり時間がかかりそうだ。

【札幌市】西野ターミナル完成 (1965年12月7日)


札幌市交通局は100万都市の交通網整備の一環として、バスの地区ターミナルづくりを年次計画で行っているが、ことしの工事分、西野ターミナル(手稲町西野177)が完成した。円山、啓明、新琴似の地区ターミナルについで4番目の施設。

 同ターミナルは道々西野―月寒線沿いにあり工費460万円、1600平方㍍の敷き地に大型バス用2つと小型バス用3つのホームがあり、ほか待ち合い用のパゴラ2棟、便所1棟、水銀灯4基が備えられている。

 また同局ではこのあと真駒内ターミナルの建設を決めて、すでに泉町中央に3300平方㍍の敷き地を取得済み。最終的には現在研究中の高速輸送機関との関連も考え、15地区にターミナルを設ける構想で、このうち新市建設6ヶ年計画には西野、真駒内を含め6ヶ所の建設が盛り込まれている。

【札幌市】市バス延長の請願 (1965年12月21日)


小川喜一氏(琴似町)ほか268人は21日、市営バス屯田線の終点を現在の「屯田入口」停留所から西に500㍍ほど延長してほしいとの請願書を市議会に提出した。

千歳バス会社を設立 (1965年12月22日)


千歳市内循環バスの認可をめぐって千歳交通など4社が競願していた問題で、千歳交通と夕張鉄道は22日、千歳バス株式会社の設立総会を札幌グランドホテルで開いた。新会社は資本金1千万円、事務所を千歳交通内(千歳市千代田町6)に置き、会長に佐方夕鉄社長、社長に渡部千歳交通社長が就任する。

 市内循環バスの運行をめぐっては、2年ほど前から地元の千歳交通、夕張鉄道、早来バス、中央バスの4社が次々と陸運局に申請を出して認可が難航しており、千歳交通、夕鉄ともこの夏再申請を前提に一部計画の見直しを検討、新会社の設立を話し合ってきたが、新会社の設立で認可をめぐる動きは3社競願の形となる。渡部社長は「市商工会議所などの応援を得て1日も早く認可を得たい。できれば明春からでも運行し、市民の不便を解消するよう努力する」と語っている。

札樽線など経路変更 (1966年2月15日)


道公安委員会が冬季間の交通混雑解消と車のスムーズな流れの確保をネラって、15日から札幌市内中心部で実施する大がかりな新しい交通規制により、道警本部はバス路線の変更(7路線)と停留場の移設(13ヶ所)、また混雑防止のため停留場の整理、統合(10ヶ所)を各バス会社に勧告、同日から実施する。この規制は夏季にも効果があれば続けていく方針だが、バス停統廃合については各社とも関連があるため、道バス協会が近く各社を集めて話し合うが「収入にも大きく影響する」「利用者への徹底がたいへん」などと、どこも大慌て、バス路線にまで手を加えた規制はいままでなかっただけに、いま対応策に懸命だ。これまでに決まったバス会社の"交通規制に伴う変更"は次の通り。

札幌市内停留所の統廃合 (1966年3月27日)


中央、定鉄、市営各バスは27日から札幌市内の停留所を大幅に統廃合する。これは道公安委員会が先月25日、幹線道路の混雑緩和をネラって新たな交通規制とともにバス停の大幅な移設、統廃合を打ち出し各バス会社に勧告していたもの。一部は先月下旬から実施されたが、2社以上の競合路線は話し合いのため延期されており、27日から石狩街道、西2丁目と西3丁目の一方通行道路を中心に統廃合が行われる。バス停の変更は次の通り。

清田団地バス廃止騒動に決着 (1966年4月27日)


土地会社の無料バス廃止をめぐって問題になっていた京王清田団地に27日、中央バスが初めて乗り入れる。新設するのは清田団地線。五番館〜清田団地、月寒営業所〜清田団地の2系統あり、清田団地発7:00〜月寒営業所発21:40まで両系統合わせて1日11往復する。第1号発車バスを記念し、同日午前7時から清田団地で開通式が行われる。

夏ダイヤ改正による変更 (1966年5月1日)


1日から夏ダイヤに改正する。

国鉄バス基地を分散 (1966年5月12日)


国鉄札幌自動車営業所は3年前から国鉄バスの基地改良計画を進めているが、昨年は厚別と手稲に用地を買収、ことし中に札幌駅前から厚別、手稲に基地を分散させ駅前の混雑緩和を図るほか、小樽のバス車庫は68年度に手宮から小樽駅構内に移し、施設も充実させる。厚別、手稲基地はすでに整地に取り掛かっており、本年度中に一部を使用、明年度中に完成、札幌本所と小樽基地は68年度に着工、完成予定となっている。これら4基地の総工費は約5億円。

 札幌を中心とする輸送量は増えるばかりで、1957年に建設した札幌駅前東側の車両基地は50両収容できるが、収容しきれない50両は駅前広場や通路などに駐車しているのが現状。そこで厚別と手稲に車両基地を新設、札幌駅前基地は一般自家用車の有料駐車場にする構想。さらに将来は札幌駅ビルが狭くなることも予想されるので、増築用地として確保する考えだ。今後の各基地プランは次の通り。

(写真:バスがいっぱいの札幌駅前基地)

中央、道南バスの運賃改定 (1966年6月上旬)


3月5日からの国鉄旅客運賃値上げに伴い、鉄道と並行するバス料金の格差調整のため、中央、道南バスが運賃を値上げを札幌陸運局に申請、6月上旬には運賃値上げが実施される見通し。バスと列車が食い合いしている現状を改善するため、国鉄側がバス料金の是正を要望、料金是正に最も強く難色を示していた中央バスも札幌陸運局や道バス協会のあっせんもあって、このほど料金是正を承諾した。ただし、上げ幅については汽車より10-80円安くなるよう同社は強く主張している。

【早来】厚真―苫小牧間に新路線 (1966年6月25日)


早来バス(本社・厚真町本町)は25日から厚真〜早来〜苫小牧間に直行バスを新設する。

 目下、全線舗装工事中の国道234号線(岩見沢〜苫小牧)へのバス乗り入れは当初、道南、早来、夕鉄、中央4社の競合出願となり、当時は"道路が未整備"という陸運局の意見で各社とも申請をいったん取り下げたが、道路整備の見通しがついた一昨年、苫小牧市営バスが苫小牧〜追分間、早来バスが苫小牧〜早来間を再申請した結果、早来バス1社に認可が下りたもの。

 バスは1日4往復で所要時間は苫小牧〜早来間40分、厚真までは1時間。料金は早来まで110円、厚真まで190円。従来の浜厚真回りに比べ、厚真までは30円安くなる。

 当初の計画ルートは早来駅前〜早来橋〜遠浅駅前〜(国道234号線)〜国鉄植苗駅前〜国道36号線植苗〜苫小牧駅前(市内6ヶ所に停車)の予定だったが、利用者の要望で岩苫線〜沼の端〜道道上厚真回りに変更した。この路線新設に備え、同社は72人乗り大型バス2両を増車した。

聚富地区にバス待合所 (1966年7月8日)


厚田村の聚富地区にこのほどバス待合所がお目見えした。同地区には「新開地」「団地」「本通」「聚富」の4停留所があるが、これまで待合所がどこにもなく地区住民から建設の強い訴えが出ていた。

 たまたま聚富神社の改築が決まり、その解体資材を活用しようと、とりあえず比較的利用度の高い「団地」と「聚富」バス停の2ヶ所に待合所が建てられることになり、1日の「国民安全の日」を記念して地元関係者が総出で待合所の新築に奉仕した。いずれも7.4平方㍍の平屋建て。心のこもった暖かけやタナまで備えられ、地区住民から感謝されている。

【札幌市】海水浴バス (1966年7月9日)


市交通局は大浜、銭函両海水浴場が開かれる9日からシーズン中、大通バスセンターから海水浴場までの直通バスを運行する。運行期間はともに7/9、10と7/16〜8/21まで。悪天の場合は運休する。ダイヤは次の通り。(△土曜、◎日曜運行)

【国鉄・市営】北都団地線スタート! (1966年7月20日)


国鉄バスと札幌市営バスは、20日から北都団地線(札幌〜下白石〜北都団地)を運行開始する。従来、養護学校前までだった路線を2年前造成された北都団地まで延長し、両バスとも各6往復ずつ運行。料金は大人45円、小人30円。国鉄バスのダイヤは次の通り。

 運行初日の20日には、団地発7:54の初便に合わせて開業式が行われ、運転士、車掌に花束が贈呈されたあと、団地組合長が紅白のテープにハサミを入れ、同時に数発の花火を打ち上げて開通を祝った。

【札幌市】市バス延長を採択 (1966年8月2日)


札幌市議会公営企業委は2日、市電、市バス関係の陳情、請願を審査。市バス屯田線の延長、南の沢線の延長、北の沢へのバス乗り入れの3つの請願を採択と決めた。

【札幌市・定鉄】墓参バス (1966年8月13日)


市営バスと定鉄バスは13〜16日まで4日間、墓参バスを運行する。市営バスはテレビ塔東側発、平岸霊園行きで8:30〜19:00まで30分おき。定鉄バスは札幌駅前と丸井デパート前発の豊平墓地行き、平岸霊園行き、平岸霊園管理事務所行きで、増発は延べ1日200本。1分〜30分間隔で運行する。

対雁墓地 お盆臨時バス (1966年8月13日)


中央バス江別営業所は13日〜16日までの4日間、江別駅前〜対雁墓地間のお盆臨時便を運行する。1日8往復で料金は20円。また旭川、留萌、小樽、岩内など各線に増発便を運行する。
【停車停留所】江別駅前 保健所入口 北日本正門前 消防署北部出張所前 石狩大橋 市営住宅 対雁墓苑
【運行時刻】
 ○江別駅前発8:50 9:50 10:30 11:10 12:10 13:10 14:20 15:20
 ○対雁墓苑発9:05 10:05 10:45 11:25 12:25 13:25 14:35 15:35

【札幌市・国鉄】本道初のバスベイ (1966年8月16日)


札幌開発建設部は国道12号線の車の流れをスムーズにしようと、国道拡幅工事に合わせ札幌市内に「バスストップベイ」をつくっている。ことし拡幅された白石小学校〜白石神社付近(2.3㌔)の市営バスと国鉄バスの共同停留所がある4か所を選び、白石中央、中学校通りの2ヶ所はすでに工事が終わったばかり。

 札幌から旭川へ通じるこの国道は交通量が非常に多く、バスが停留所にとまるたび後続車の流れが妨げられ深刻な交通マヒもしばしば。これを解決しようと、バス停部分の歩道を幅2㍍、長さ46㍍にわたってえぐり、バスが停止するための湾(バスストップベイ)をつくることにした。大型のバスが停留所に停車しても後続の車の流れがさえぎられず、事故防止にもつながるという。

 高速道路ではこうした"バスストップベイ"を設けるのが常識だが、市内の道路につくるのは"本道初の試み"と同建設部は話しており、これからおいおい数を増やしてゆく計画という。

江別神社祭り臨時バス (1966年9月9日)


中央バス江別営業所は江別神社本祭の9日、市内・郊外線に次の臨時増発便を運行する。

【定鉄】美園線にワンマンカー (1966年10月11日)


定鉄バスは11日から札幌・美園線(札幌駅前〜月寒公園下)全便をワンマンカーで運行する。同線は2区間になるが、料金は乗車の際に客が直接料金箱に入れるいわゆる"信用方式"。

中央ターミナルデパート12月OPEN (1966年10月18日)


札幌市北1東1に建設中の中央バスターミナルに食料品、食堂を中心にした寄り合いデパートが生まれる。ターミナルが完成する12月20日ごろから営業開始。東へのびる札幌繁華街にまたひとつ名所が誕生する。

 バスターミナルは地下1階地上3階、このうちデパートは地下1階と地下2階延べ1650平方㍍を使用する。すでにステーションデパートの入店者を中心に34業者が店舗を出すことが決まっており、地下にはお好み食堂、生鮮食料品、和洋菓子の店、地上2階には横12㍍、縦3㍍の大壁画を設けた大食堂、雑貨、衣料品の店がズラリと軒を並べる予定。このほど管理会社の「中央ターミナルデパート」が設立総会を開き、社長に小島由平氏を選んだ。

 このターミナルには中央バス6系統が出入りし、1日の乗降客は2万人〜2万5千人、このほか乗降客以外の利用者もあるものと見込んでいる。デパート関係者は「安くておいしい食べ物、家族で楽しめる場所にしたい」と言っている。

苫小牧ターミナルOPEN!! (1966年11月10日)


中央バス苫小牧ターミナルが苫小牧市表町の国道36号線沿いにこのほど完成、10日から営業開始する。同社が苫小牧ビル横の空き地990平方㍍を王子不動産から買収、今年6月から建設していた。

 鉄筋コンクリート2階建て延べ面積約830平方㍍の内部の1階は、330平方㍍のうち66平方㍍が待合室、事務室、運転手休憩室、管理人室、ボイラー室、2階は広さ214平方㍍で営業事務室、所長室などがあり全館ボイラー暖房。このほか国道に面して3つのバスホームが設けられている。当面は乗務員や車両は置かず、人員は管理人程度。札幌、登別、室蘭などへ向かうバスがターミナルを中継する。完成に伴う停留所、ダイヤなどに変更ナシ。

 (★このターミナルは追分線、岩見沢経由旭川線の認可を前提として建設されたが、国鉄との関係で認可が見送られたため内部はしばらく建設当時から全く利用されず、わずかに1階の事務室が利用されているだけ。2階はあき家で、のちに喫茶ふらんせ、中央バス系列の秦進建設の営業所が間借りしていた)

(写真:中央バス苫小牧ターミナル)

冬ダイヤ改正による変更 (1966年12月1日)


1日からダイヤ改正を実施。

【国鉄】テイネオリンピアにバスセンター (1966年12月8日)


テイネオリンピアに国鉄バスセンターが8日完成、翌9日に落成式をあげ店開きする。テイネオリンピアは山スキーも楽しめる手近なスキー場として最近めきめき売り出し、バスの利用者も増え、10月半ばから工費530万円をかけ建設していた。テイネオリンピアヴイラ(ホテル)の真向いにあり、黒緑色のクラシックな総タイル張り、内部はプリント合板を使った鉄骨造り平屋建て(126平方㍍)。50平方㍍の待合室、出札窓口、案内窓口、トイレ、乗務員休憩室などを備え、建物前面がバスホームとなりバス2両が同時に発車できる。標高は320㍍と、白金温泉に次いで道内で2番目に高いバスセンター。

札幌ターミナル移転オープン (1966年12月15日)


札幌市大通東1丁目の創成川沿いに中央バス札幌ターミナルの新ターミナルビルが完成、12日午前11時から落成式を行い、15日から営業開始する。

 新ターミナルは地下1階、地上3階の鉄筋コンクリート造りのターミナルビルに約2,300平方㍍のバス発着広場をもち、1日25路線、約400本のバスが発着する中央バスの郊外線専用バスターミナル。現在の北4西4のターミナルが狭くなり、年々増えるバスをさばききれなくなったこと、また乗客の待ち合いや周辺の道路交通量も増えてバスの出入りにも不自由が出てきたため、同社が約3億円を費やしこの春から建設していた。

 ターミナルビルの1階は乗客の待ち合い室と出札窓口、3階は札幌営業所の事務所、地階と2階は中央ターミナルデパートが借り、約30の店舗をもつショッピングセンターが21日からオープンする。バス発着所は狭い敷地を有効に活用するため、効率性と乗降客の安全を考えたというプラットホームがノコギリ状の"スイッチバック式"という新方式を採用、1度に9台のバスが発着できる。

 札幌市内では市営バスが大通公園の歩道を利用したバスセンター、定鉄、国鉄がパゴラ、プラットホームをもつ駅前ターミナルを使っているが、待ち合い室を備えた本格的なバスターミナルはこれが初めて。14日までは北4西4の旧ターミナルで営業し、翌15日の始発から新ターミナルに切り替える。運行ルートなどの変更は次の通り。

国鉄バス運賃改定 (1966年12月21日)


国鉄バス同地方自動車事務所は札幌市営バス運賃の値上げに伴い、21日から競合区間の運賃調整のため値上げする。値上げするのは札樽線(札幌〜手稲東間)、空知線(札幌〜厚別三区、下白石〜北都団地、旭町〜下野幌団地通間)の運賃。

【国鉄】手稲自動車基地OPEN!! (1967年1月16日)


国鉄バスの手稲自動車基地(手稲町稲穂)が検修場を残して完成、16日営業開始した。建物は鉄筋コンクリート3階建ての事務所と54人収容の女子寮、同4階建てのアパート(24戸)、延べ約3500平方㍍で、このうち事務所1階は24台収容の車庫。検修場は今春着工、年内完成の予定。ここを基地にバスを発着させ、札樽国道沿いと札幌都心を結ぶ通勤輸送がグンに改善する。

 これは68年度完成をめざして昨年春から着工した札幌地区自動車基地改良計画の一環で、総事業費は年内完成の厚別基地と合わせ8億円。68年度には小樽基地も完成する予定で、中・長距離路線の拠点となる札幌本所(駅前、バス30台)を中心基地に厚別(100台)、手稲(55台)、小樽の各基地を配し、マンモス化する札幌への通勤輸送を確保する。

  手稲基地の営業開始に伴い、同バス札幌営業所は16日からダイヤを次のように一部改正する。

【国鉄】静内スクールバス (1967年1月24日)


国鉄バスは24日から静内駅前〜ウセナイ沢間のスクールバスを運行する。同地区から市街地の小・中・高校へ通う児童のため1964年の冬から実施され、従来の定期バスのほかに毎年1月中旬から小・中学校の卒業式が終わるまでの間、静内駅前を午後4時10分に発車するスクールバスを運行している。

五番館定期券発売所を閉鎖 (1967年1月31日)


中央バスは札幌市の五番館1階の定期券発売所を31日で閉鎖し、今後定期券の発売は中央バスターミナル(大通東1)で取り扱う。発売時間は8:00〜19:00まで。

【道南】登別温泉駅を一新!! (1967年2月17日)


"東洋一の湯のまち登別"の表玄関、道南バス登別温泉駅はいま総工費約4千万円をかけ、大幅な増改築を行っている。

 あとは完成を待つばかりという本事務所は地上、地下各1階、鉄筋造り延べ600平方㍍。配車、出札、案内の各窓口がズラリと並び、外から用が足せるよう配置されている。また案内係もバス案内に限らず、温泉街全般についてのガイドも引き受けるという力の入れよう。さらに5月の観光シーズンに備え、本事務所前にバス4台が並んで発着できるアーケードつきのプラットホームの建設をはじめ、駅構内もクスリサンベツ川いっぱいに拡張してバスの出入りをスムーズにするほか、駅構内の周りに歩道を設けることも考えており、こうした改善で"サービスが悪い"という不評を一新したいと同社はいっている。

(道南バス登別温泉駅)

【国鉄】ワンマンカー運行 (1967年3月1日)


国鉄バスは経営合理化のため、1日から札幌〜小樽間、札幌〜下野幌団地通間にワンマンカーを運行する。ワンマンカーは前乗り前降り、テープレコーダによる案内放送。車内各所にブザーが取り付けられ、ボタンを押すと運転席の後ろ上部に「次とまります」と書かれた掲示板にランプがつく。降りるときはキップまたは運賃を運賃箱に入れる。

 1日から札幌〜小樽線の特急全便(22往復)と空知線の下野幌〜札幌間上り3便(下野幌団地通り発715、745、818)と旭町〜札幌間上り2便(旭町発745、810)の各特急バスをワンマンカーに切り替え、今後もワンマンカーにできる区間は切り替える方針。これによって、札幌〜小樽線の札幌発は札幌市役所前、円山では乗車のみ、小樽市内の住吉神社前、花園公園通りでは降車のみ、小樽発はこの逆の乗客のみを取り扱うことになり、空知線は下野幌、旭町発とも時計台前では降車のみとなる。これを祝って1日、午前8時20分から札幌バスホームで発車式が開かれ、運転係に花束が贈られた。

夏ダイヤ改正による変更 (1967年5月1日)


1日から夏ダイヤに改正する。

日航線ワンマン化 (1967年6月1日)


中央バスは1日から日航線(札幌〜千歳空港間)をワンマンバスに切り替える。途中での乗降がない特殊路線だが、同社の札幌地方営業部管内では栄町線、丘珠線、国内航空線に続いて、この5月から新琴似線がワンマンに切り替わっており、これで5系統となった。

 札幌市内では定鉄バスが1964年春からの真駒内線急行便に続いて昨年秋に美園線、ことし5月から木の花線と逐次ワンマン系統を増やしており、国鉄バスもこの3月から札樽線特急便と下野幌〜札幌、旭町〜札幌両線の朝の特急便をワンマン化、市営もマイクロバス路線を含め、これまでに25系統をワンマン化している。

【国鉄】手稲に2つのバスターミナル完成 (1967年6月1日)


国鉄バスは1日からダイヤ改正を行うが、これにあわせて手稲地区に乗客の安全とサービスの改善を考えて国鉄バスの基地ターミナルを2ヶ所開設し、1日からバスの乗り入れを始める。

 新設ターミナルは「手稲町」と「手稲追分」停留所の札幌行き乗り場の国道わきにあり、低くなっていた道路わきにに土盛りをして造成した。広さは手稲町が950平方㍍、追分が700平方㍍。いずれもバス3、4台が駐車できる広場と30平方㍍のキップや定期売り場、トイレを備えた待合室があり、折り返し便のほか、小樽方面から札幌に向かうバスもターミナルに入って停車する。

 待合室には9時〜18時まで職員を常駐させ、手稲町では近くの商店の店先を借りていたのを移動、追分は新たにキップ売り場を設け、両方とも定期の発売も始めたが、Uターンが簡単になったのを機会に、追分での折り返し便は5本ふやし1日に24本と、足の便でもサービスをはかったという。

 これで交通量の激しい国道わきでの危険な乗降や、1日60往復ある折り返し便の危い路上Uターンも解消されることになるが、国鉄バス札幌営業所では、手稲方面だけではなく、交通量が増加している国道12号線沿いの白石方面にも、適当な土地さえあれば同じようなターミナルをつくり、サービスに努めたいといっている。

(店開きした手稲町停留所のターミナル)

【国鉄】日勝線は3バス競願に (1967年6月23日)


国鉄バスは23日、運輸省に日高町〜日勝道路経由〜帯広市を結ぶバス路線を申請、同路線には65年10月に十勝バス、66年7月に道南バスが申請しており、これで3者競願の形となった。国鉄バスの申請によると、区間は帯広市西2条1〜日高町間89.7㌔、運行回数は1日3往復、所要時間は2時間20分、運賃は490円。

 日勝道路は道東と道央、道南を最短コースで結ぶ全長約57㌔の開発道路、70年には札幌と結ばれることになっている。国鉄はこれまで道東地区と道南地区の連絡は根室本線や襟裳岬経由だったが、根室本線の帯広駅と富内線の日高駅で短絡、旅客の便をはかる目的でこの申請を出した。

【国鉄】道内初のバス切符自動販売機 (1967年7月1日)


1日から札幌駅南口の国鉄バスホームに1円、5円を除く各硬貨が使える乗車券自動販売機がお目見えした。全国の国鉄バスでは倉敷、名古屋に各2台あるだけで道内では初めて。

 販売機は20円、30円、40円、130円券用の4種計6基で、1台の値段が22〜33万円。札樽線全線と空知線札幌駅〜下白石間がこのスタンドで買え、50円硬貨は電子装置の働きで新旧両方とも使える。ホームに3カ所ある切符発売窓口の混雑緩和と、近頃大幅に採用されたワンマンカーの運転手の負担軽減がネライ。

石狩海水浴場 臨時バス (1967年7月16日)


中央バスは7/16〜8/20まで、恒例の石狩海水浴場行き臨時便を運行する。石狩浜線(札幌ターミナル〜石狩浜)は5往復、オタネ浜線は(札幌ターミナル〜オタネ浜)2往復する。

 一方、国鉄バスが例年、銭函海水浴場、大浜へ運行する海水浴便は「輸送能力がない」との理由で運行中止が決まった。

里塚霊園 墓参臨時バス (1967年8月13日)


お盆期間中の13日〜16日までの4日間、札幌ターミナル〜里塚霊園間に墓参用臨時バスを1日19往復運行する。同霊園は昨年度から市民に開放された里塚にあるマンモス霊園。
【運行ダイヤ】札幌ターミナル発 630 645 655 715 730 805 810 905〜(1時間おき)〜1705 1725 1805 1855

江別神社秋祭り臨時バス (1967年9月9日)


江別神社秋祭りが8日〜10日まで行われるが、中央バスは9日だけ江別市内線、江高線(3番通り経由)を各3往復、大麻線(2番通り経由)を4往復、郊外線の美原、当別、札幌(雁来経由)行きを午後9時発各1便いずれも増発する。

ポロピナイ線スタート! (1967年9月21日)


支笏湖右岸のドライブウエー、支笏湖畔有料道路(湖畔〜ポロピナイ間7㌔)が20日午前11時開通の運びとなり、中央バスは翌21日から同道路を走るポロピナイ線(支笏湖畔〜ポロピナイキャンプ場〜恵庭岳登山口)を運行開始する。1日3往復し、運行期間は9/21〜10/31までの約1ヶ月間。片道大人80円。運行時刻は次の通り。

【札幌市・国鉄】バス乗り入れで対立 (1967年10月6日)


道立札幌啓成高校へのバス乗り入れなど、札幌市議会の議決を受けた市交通局のバス路線延長申請が国鉄バスの反対で札幌陸運局に保留されるなど、2路線で足踏み状態が続いている。

 昨年4月開校した啓成高は11月から間借りしていた南高から厚別町下野幌に建設中の新校舎に移るが、市交通局では市議会の採択を受けて7月、「厚別分岐点までの現バス路線を延長、通学時間に集中して1日20往復の運行をしたい」と陸運局へ申請した。ところが、新校舎に近い国道12号線に路線を持つ国鉄バスが「市バスが入らなくてもこの程度の輸送はできる」と反対し「学校の調査で市バスを利用したい生徒がかなりいることがわかり通学輸送をするだけ、国道の輸送に割り込む気はない」という市バスと対立、「生徒が定期券を買う予定もあるので1日も早く決めてほしい」との学校や生徒の声をよそに、いまのところ解決しそうにない。

 一方で、近く世帯数が倍増する下野幌団地でも両バスの対立があり、団地の足は国鉄が1日40往復、市バスが25往復だが、団地が奥へのびることと人口増を見込んで市バスは8月下旬、現在の路線を900㍍延長、1日40往復に増やす申請を札幌陸運局に出した。これにも国鉄バスは「一帯の輸送は早くから国鉄バスが担当してきた」と反対し、保留になったまま。

 陸運局は2つの問題に対し「国鉄バスの申請はまだだが、2件とも正式に申請されるのは間違いないだろう、いずれにしても双方がじっくり話し合うことが先決」といい、「やらねばならない時点がはっきりしているので、国鉄バスの申請が出るまで待つつもりはない。申請が競合しても事業者のケンカで利用者に不便をかけることはしない」というが、競合申請の場合は聴聞会の手続きも踏まねばならず、両社の話し合いを待っていてはバスに乗れない通学生、通勤者が出る心配もあり、関係住民らは「はやく決めてほしい」といらだち顔だ。
 (★厚別分岐点=現厚別中央4条4丁目、下野幌団地=現青葉町1丁目)

【道南】苫小牧ターミナル完成 (1967年10月15日)


苫信金向かいの旧王子社宅跡地(苫小牧市表町18)に道南バスの市内表町ターミナルがこのほど完成した。ターミナルは工費2900万円、鉄筋コンクリート、外装タイル張りの2階建て、広さ約690平方㍍。改札口には自動ドアを備えて暖房も完備。またプラットホームは全面舗装して夜間は車庫に利用する。

 苫小牧は札幌、室蘭、日高方面へ向かうバス路線の中心だが、同社はこれまで国鉄苫小牧駅前に案内所があるだけで、今後の路線網の充実に備え、ことし5月からターミナルの建設を始めていた。近く営業を開始するが市内では中央バスが昨年11月、苫小牧警察署前にターミナルを完成させている。

(写真:完成した道南バスターミナル)

千歳市内線スタート! (1967年10月26日)


千歳市内バスは25日午後1時から開通式、翌26日より運行開始となる。市内バス運行は千歳交通の市内バス運行計画に端を発した1964年春先から昨年にかけて早来バス、夕鉄バス、中央バスなど4社競願という形で申請が出されていたが、その後2社が合併するなどして再申請が行われ、認可が遅れていた。

 このあいだ、市理事者、市議会をはじめ、団地住民、市町会連絡協議会代表からも積極的な陳情があり、札幌陸運局は先月21日、中央、千歳バス、早来運輸3社の代表を招いて聴聞会を開き、同25日付で中央バスと千歳バスの2社に対して認可が下りた。

 26日から運行されるのは中央バスが北栄、大和、富岡線の3路線、千歳バスが末広高台・ふじや線、真町・青葉中線の2路線。料金はいずれも片道15円。

【札幌市・国鉄】啓成高までバス延長 (1967年11月13日)


札幌市交通局と国鉄バスとの競合でもめていた道立啓成高へのバス延長問題は、このほど陸運局の方針がまとまり、ほぼ学校やPTAの希望通り、新校舎移転の13日から運行開始することになった。

 それによると市営バスは大通バスセンター発7:50から5本、学校前発15:00から6本の通学専用バスを運転、国鉄バスも札幌駅、時計台前発5本、学校前発5本の通学専用バスを出すほか、列車利用の通学生のために大麻駅〜学校前に朝2本のバスを走らせる。札幌陸運局は近く市営、国鉄両バスに認可するが、学校では「どうなるか心配だったが、こちらの希望通りのバス運行となりそう」と喜んでいる。

当別ターミナルOPEN!! (1967年11月17日)


当別営業所の新ターミナルが下川通りの当別町体育館横に完成、17日午前11時から落成式を行う。ターミナルは鉄筋コンクリート一部2階建て延べ約400平方㍍。1階はバス待合室、事務室、2本のバスホーム、2階は会議室、休憩室など。旧営業所は待合室が狭いうえ発着場もなかったが、新ターミナル完成により1日5系統78本の乗降客、約1800人が安心して利用できる。

市バス屯田線延長請願 (1967年11月24日)


札幌市議会公営企業委は24日、市バス屯田線の終点を「屯田団地」まで延長してほしいとの請願を採択することに決めた。同路線に大型バスを運行させるには道路拡幅が必要だが、市交通局はとりあえず新琴似ターミナルからのマイクロバスで運行、道路整備が進み利用者が増えたら大型バスに切り替える方針。

【定鉄】定山渓線延長 (1967年11月25日)


定鉄バスは25日より定山渓線(札幌駅前〜石山五区)を「石山六区」まで1.9㌔延長する。1日4往復。

【苫小牧市】市営バス運賃改定 (1968年1月2日)


苫小牧市営バスの料金が2日から値上げされる。新料金は市内線については5円アップの20円均一、郊外線は初乗り15円、以後1㌔ごとに6円50銭と旧料金よりも1円20銭のアップ。さらに通学定期は料金値上げに加え、割り引き率が1割少なくなる。

 赤字に悩む市営バスの値上げは経営健全化をはかろうと、昨年5月の市議会で提案されたが、公共料金の値上だけに議会の審議はもちろん運輸省の認可も長引き、当初8月の予定が昨年暮れにやっと認可となった。しかも年内実施の予定が民間バスとの競合路線の料金調整でまた遅れ、とうとう新春早々の2日から値上げという、市民にとってはありがたくないお年玉となった。

【苫小牧市】氷上競技会臨時バス (1968年1月7日)


苫小牧市営バスは7日の全道中学校氷上競技会、8〜10日の日本学生氷上競技会に駅前〜産業会館前〜苫工前〜リンク通り〜緑ヶ丘公園前〜ハイランドスケートセンターまでの臨時バスを運行する。運行ダイヤは次の通り。
【7日】駅前始発8:00、スケートセンター終発14:00(往復4本)
【8日】駅前始発6:30、スケートセンター終発16:30(往復5本)
【9日】駅前始発7:40、スケートセンター終発17:00(往復5本)
【10日】駅前始発6:30、スケートセンター終発13:20(往復4本)

整理券、札幌市内全系統に (1968年1月10日)


中央バスは10日から、札幌市内のバスで整理券方式による運転系統を増やす。同社は昨年6月から札旭線(札幌〜旭川)、札芦線(札幌〜芦別)などの長距離線や札幌市内ワンマンバスの計6路線で整理券方式を採用しているが、空沼線、滝野線を除く札幌市内線全系統と石狩線、樽川線、手稲線など26路線で実施する。これで札幌地方営業部管轄路線の約8割が整理券方式に切り替わる。

 道内では1日から札幌市営バスが全線でこの方式を採用しているが、市営バスとはちがって、始発停留所から整理券器によって発行、色別ではなく番号によって乗車停留所を区別する。利用者は車内料金表と整理券の番号で料金を確認、降りる時に料金と整理券を料金箱に入れる。

札幌―大麻間の新路線 (1968年1月12日)


江別市は通勤者の輸送をスムーズにしようと、道営大麻団地と札幌の中心街を短距離で結ぶ新バス路線の開発計画を進めている。

 札幌〜大麻間には国道12号線経由の国鉄バスが走っているが、12号線の過密化で札幌中心街まで20㌔たらずを1時間近くもかかるノロノロ運転。これ以上の増便はむずかしい情勢で、新たなバス路線開発が急務となっていた。市が将来、札幌市営、民間バスの団地乗り入れを考えているのは以下の3路線。まだどの道路も未整備で幅員が3-5㍍と狭いが、拡幅すれば札幌中心部まで30分前後で結ばれる。

 市は将来のバス乗り入れを予想して、昨年秋から大麻駅前にターミナル用地(約7千平方㍍)の造成工事に着手しているが、ことし中に造成を終える。また、ことしから2年計画で米里回りのネックとなっている野津幌川9号橋を永久橋に架け替えるプラン。

【国鉄】室蘭市内乗り入れ難航 (1968年1月17日)


国鉄バスの室蘭市内乗り入れについて、昨年から国鉄側と道南バス側の話し合いが難航している。

 国鉄が申請しているのは伊達町黄金〜室蘭駅間(延長22㌔)の路線。5年ほど前、関係町村から強い要望が出され、国鉄は昨年5月、札幌陸運局に正式に路線認可を申請した。これに対し、同路線のうち洞爺〜伊達〜室蘭間を運行している道南バスが真っ向から反対、道バス協会の仲立ちで両者の話し合いが過去3回にわたって行われたが、11月末ついに物別れに終わり、解決は持ち越された。

 一方、豊浦、虻田、伊達、洞爺の胆振西部4町村から協力要請を受けた室蘭市は、議会の支持も得て昨年3回にわたって札幌陸運局に認可促進を働きかけているが、国鉄バス乗り入れは市民の間でも要望が強く、昨年6月の"市長にハガキを出す運動"でも実現を訴える声が住民から多く寄せられているため、17日にも高薄市長が札幌陸運局に出向いて再度認可を要請する一方、同局の考えをただす予定。

 国鉄バス乗り入れについては道管区行政監察局も昨年11月、早い時期に結論を出すよう陸運局長あてに申し入れしており、陸運局は国鉄と道南バスが対立しているために慎重な構えだが、できるだけ早く結論を出す方針を固めており、あっせん案を用意しているともいわれるが、実現するかどうか、なお予断を許さない情勢だ。

【国鉄】ワンマンカー運行 (1968年1月23日)


国鉄バスは車掌不足と経営合理化のため、23日から札樽線、空知線の一部に車掌の乗らないワンマンカーを運行する。ワンマン化するのは札樽線の札幌〜手稲営業所前、空知線の札幌〜大麻12丁目間の上下553本のうち34%にあたる190本。定期客の多いラッシュ時を重点に走らせることにしている。

  同バスのワンマンカーは整理券との併用方式で、乗降口はともに前ドア。道内初となる軟券式の整理券発行器を乗車口に取り付け、定期客と始発からの乗客を除いて、乗車時に整理券を抜き取り、降車時に整理券と一緒に運賃を支払う。整理券には乗車区間を示す番号が印刷され、車内には各区間ごとの運賃がその都度表示される。最初の1か月は車掌を乗務させてこの方式を利用者に徹底させ、その後完全ワンマン化するが、これによって約50人の車掌がいらなくなる。

(写真:国鉄ワンマンカーの軟券式整理券発行器)

第1回釣りバス (1968年3月17日)


中央バス江別営業所は市内約400人の釣り愛好者のため、釣りバスを初運行する。第1回は尻別川河口で17日に開催し、シーズン中は毎月1〜2回、積丹、有珠、日高三石、襟裳岬など道内有名釣り場を会場に催す。会費は1,000〜4,000円。第1回釣りバスの会員募集は3月3日から同営業所で受け付ける。

創成川横断歩道橋お目見え (1968年3月30日)


中央バスが1千万円を寄付、札幌市が600万円を加えて昨年12月から建設していた札幌市大通の「創成川横断歩道橋」がこのほど完成、30日午後1時から修ばつののち、工事関係者が渡り初め、同1時半から一般に開放される。

 中央バス札幌ターミナルと大通の市営バスセンターを結ぶこの歩道橋は幅1.5㍍、延長70㍍と市内最長。西1丁目通り、創成川、東1丁目通りをまたぎ、直角に曲がって大通北線を渡る。橋の真下にある創成川と両側のグリーンベルトを含む一帯は市の風致地区とあって照明も情緒あるランタン型とし、4月上旬から橋上には季節の花を盛り込んだ34個のフラワーボックスも備えられている。付近は橋を覆うように植樹する。

夏ダイヤ改正による変更 (1968年5月1日)


1日から夏ダイヤに改正する。

【国鉄】貸切バス15台申請 (1968年5月8日)


国鉄道地方自動車部は8日、札幌陸運局に貸切バス15台の認可申請をした。国鉄バスは現在路線バスを中心に全道で延べ2千㌔の営業路線を持っているが、不採算路線が多く赤字経営となっており、経営改善の一環として貸切部門への進出が一つの課題となっていた。とくに観光を中心とした団体客の輸送を鉄道、バスと一貫して国鉄の手で行ないたいという希望が強い。

 現在、国鉄が貸切バスを認可されているのは、胆振管内伊達町、釧路管内厚岸町などで、台数もわずか8台。そこで札幌市を中心に貸切の営業をしたいと、札幌市と周辺8台、滝川市2台、帯広市3台、上川管内美瑛町2台、計15台の申請を出したもの。同自動車部はこの程度はこれまで臨時免許で運行してきた実績の枠内なので、他の民間バス業者の圧迫にはならないとしている。

 これに対して中央バス、札幌市営バスなどの大手業者は了解しているが、貸切専業の中小バス業者が反対の意向を示しているといわれ、このほか道南バスも新たに札幌市で貸切バス5台の申請をしており、業界内の競争も激化しているところから、同陸運局がどう裁定を下すかが注目されている。

石狩街道を迂回 (1968年6月1日)


中央バスは国道231号線(石狩街道)の北34条〜栄町更生間が道路工事で6/1〜10/31まで北進一方通行になるため、期間中は次の路線を迂回運行する。

札幌―支笏湖間、競願合戦 (1968年6月21日)


新しくデビューした観光道路をめぐってバス会社が路線の競願合戦を演じている。オリンピック道路となる道道札幌―支笏湖線に、昨年、中央バスと定鉄バスが札幌〜湖畔間に1日各10往復、2月に支笏湖観光運輸がポロピナイ〜札幌間1日4往復、さらに5月、札幌市営バスが札幌〜湖畔間に定期観光1日1往復を申請して4社の競願になっている。

 民営3社は「公営バスの出る幕ではない」と市バスに対抗しているが、札幌陸運局によると"途中の橋1ヶ所がバス運行に不適"と道路管理者の意見で、免許は当分タナ上げ。

【斜里バス】知床でも競願合戦 (1968年6月21日)


"陸上から秘境観光を―"と、知床林道は7月1日から知床大橋までが有料道路として開放されるが、これを見越して本州の2大観光資本をバックにした争いが勃発している。まず東急系列の斜里バスが昨年末、ウトロから1日4往復を申請したが、おさまらないのは知床遊覧船を一手運航する名鉄翼下の道東観光開発。「船客を取られる」とバス事業の新規免許と1日3往復を申請、路線獲得に火花を散らせている。

 この知床路線は延長30㌔未満の陸運局長権限路線のため、海上から陸上に進出する珍しいケースと2大資本の対立をさばくのに、札幌陸運局も頭を痛めている。

海水浴バス運行 (1968年7月14日)


中央バスは8日浜開きした石狩浜まで14日(日)から20分おきに海水浴バスを運行する。大人片道120円。一方、12日に浜開きした石狩大浜には14日から市バスが平日30分、日曜10分間隔でバスを出す。大人片道80円。

【国鉄・道南・十勝】日勝線スタート! (1968年8月10日)


国鉄、道南、十勝バスの3者競願となっていた日勝道路を走る日勝線(日高〜日勝峠〜帯広間90㌔)の特急バスについて運輸審議会は先月26日、申請どおり3者同時乗り入れを認めるよう中曽根運輸相に答申、いよいよ10日からスタートする。

 このバス路線開設をめぐっては民間2社と国鉄が対立、「民間企業への圧迫だ」との声も出ていたが、各社の便数、運行ダイヤ、運賃は運輸省、札幌陸運局が調整し、過当競争を避けるよう指導した。国鉄バスは2往復、道南、十勝バスは各1往復の計4往復。所要時間は2時間20分〜30分。

 日高側では国鉄日高町駅前で10日出発式をして開通を祝うが、第1便は道南バスの午前9時発のため、国鉄と道南バスの出発式を合わせ、午前8時20分から出発式を行うと同時に、帯広駅前でも国鉄バスと十勝バスの出発式が行われる。各社の運行系統は国鉄バスが帯広〜日高町間(91.1㌔)、十勝バスが帯広〜日高駅前間(91.7㌔)、道南バスが日高駅前〜帯広駅前間(91.8㌔)。ダイヤは次の通り。

  日高町
(発)
帯広
(着)
  帯広
(発)
日高町
(着)
道南 900 1130 国鉄 700 920
国鉄 1200 1420 十勝 935 1205
十勝 1435 1705 国鉄 1220 1440
国鉄 1700 1920 道南 1430 1700

里塚霊園ゆき臨時バス (1968年8月13日)


中央バスはお盆、彼岸墓参者用に8/13〜16と9/21〜23まで里塚霊園線(札幌ターミナル〜里塚霊園)を臨時運行する。ターミナル発は6:30〜18:45まで、霊園発は7:08〜19:19まで1日18往復。料金は片道おとな80円、こども40円。

【国鉄】室蘭乗り入れを再度陳情 (1968年10月2日)


室蘭市は国鉄バスの市内乗り入れを促進するため2日、札幌陸運局に対し再度実現を要請することになった。

 国鉄バス路線の延長は昨年夏以来、伊達、虻田、豊浦、洞爺など近隣町村で構成する「豊浦―室蘭間国鉄バス運行期成会」が関係行政機関などへ働きかけており、ことし1月には高薄市長はじめ同期成会のメンバーが大高前札幌陸運局長に会って認可を要請、同局長も68年度の最重要課題として、近く聴聞会を開いて結論を出したい―との意向を述べた。

 しかし同局や道南バスの内部事情などから国鉄と道南バス、陸運局の話し合いが一向に前進していないため、市が再度陳情することになり、同日は全道国鉄バス協力会も一緒に陳情することになった。一方の国鉄、道南バス、道乗合バス協会の3者も、近く問題前進のため協議するという。

室蘭ターミナルOPEN!! (1968年10月13日)


中央バスが室蘭市海岸町3丁目の国道沿いに建設していた室蘭ターミナルがこのほど完成、13日から営業を開始する。

 バスターミナルは昨年夏同社が買収した市内海岸町駅前通り高島くつ店跡地(約500平方㍍)に建設、ことし1月下旬から準備を進めていたもので、鉄筋コンクリート2階建て。1階は待合室、事務室、バス乗り場、2階に管理人室を設ける。同日から札幌〜室蘭間の特急バス6往復がターミナルを発着する。

札当線急行バスをスタート! (1968年11月11日)


新石狩大橋(全長917.8㍍)が先月31日に開通し、中央バスは11日から札幌・当別線(札幌ターミナル〜当別ターミナル)の急行バスを新設する。1日7往復で所要時間45分。従来は石狩大橋、江別ターミナルを経由して1時間15分かかっていたが、一挙に30分も短縮され、札幌市内への通勤、通学がグッと楽になる。料金は大人100円(小人半額)。同橋は長さでは十勝川にかかる国道38号線の茂岩橋(945.8㍍)に次いで道内2番目。運行ダイヤは次の通り。
◇札幌(タ)発=7:50 8:50 10:30 13:30 15:00 16:30 17:30
◇当別(タ)発=7:00 7:55 9:15 11:00 14:00 15:30 17:00

冬ダイヤ改正による変更 (1968年11月21日)


21日から冬ダイヤに改正。

大麻線、16丁目まで延長 (1968年12月21日)


中央バス江別営業所は21日から大麻線(江別駅〜大麻小学校)を全便大麻16丁目まで延長する。大麻沢町地区の入居者増に伴って大麻14丁目〜大麻駅〜大麻16丁目まで路線を延ばし、大麻14丁目〜大麻小間の運転は休止となる。1日15往復で日祭日は1往復減る。運行ダイヤは次の通り。
【江別駅発】7:00 7:30 ※8:00 8:50 10:10 11:40 13:00 14:00 15:10 15:30 16:10 16:40 17:20 18:30 19:30
【大麻16丁目発】7:35 8:10 ※8:40 9:30 10:50 12:20 13:30 14:40 15:40 16:10 16:40 17:10 18:00 19:00 20:05
※は日祭運休

【国鉄】室蘭市内乗り入れに難色 (1968年12月24日)


室蘭市、豊浦町、虻田町、洞爺村の4市町村の各助役らは24日、札幌陸運局を訪れ、国鉄バス(豊浦〜伊達・黄金間)の室蘭市内乗り入れを改めて要請した。

 この認可申請については、道南バスが国鉄の路線延長に強く反対していることや、国鉄側の申請理由には問題がある、として同陸運局がタナ上げにしたまま。そこで、国鉄バスを利用している沿線各市町村の代表がこぞって同局長に認可の実現を陳情したもの。

 これに対し上平陸運局長は、明確な方針は明らかにしなかったが「赤字の過疎路線が続発している現在のバス業界の現状からみて、路線の競合化はなるべく避けるべきだ」と国鉄側の申請に否定的な考えを述べた。

年末年始ダイヤ (1968年12月31日)


中央バスの年末年始ダイヤは次の通り。

【札幌市】あんどん式停留所を設置 (1969年2月6日)


札幌市交通局は市内中心部の「大通西5丁目」「大通西8丁目」「大通西10丁目」の3停留所に“あんどん式標識”6基を設置した。高さ2㍍のあんどん型の標識の中に60㍗の蛍光灯が入っており、停留所名や時刻表などが夜でもくっきり見え、遠くからでもバス停の位置がハッキリわかる。製作、設置費あわせて7万円ちょっとと値段は張るが、同局はことし中に中心街の停留所を中心に約200基設置し、札幌オリンピックまでには1000余りの停留所の標識をすべて切り替えたいと計画している。

豪雪による運休 (1969年2月9日)


5日から石狩地方をおそった豪雪とふぶきによる雪害で、中央バスは各地で運休や折り返し運行をしている。運行状況は次の通り。

屯田団地線スタート! (1969年3月11日)


11日から屯田団地線(札幌ターミナル〜北営業所〜屯田団地)を運行開始。札幌ターミナル発20本、屯田団地発21本。日中はほぼ1時間おき。

【札幌市】市バス郊外進出が難航 (1969年4月7日)


札幌市のドーナツ化現象で通勤・通学圏が郊外に広がり、市交通局は5月の夏ダイヤに間に合わせようと4路線の延長や新設を札幌陸運局に申請しているが、いずれも他社バスと競合しているため認可が延び延びになっている。

 市バスの申請内容は以下の通りだが、このうち中央バスと競合する屯田線延長2本は住民の陳情がすでに市議会で採択されているものの、申請から1年余にわたって"肩すかし"の状態。双方とも既得権の保護や新規路線の獲得に躍起になっており、一部競願になっているところもある。

 これに対し札幌陸運局は、競合路線については一本化が望ましいとの方針。ムダな競争をやめ、バス事業の体質を改善するよう道バス協会に申し入れているが、結論は当分出そうにもない見通し。

札幌―支笏湖間、空前の5社競願に (1969年4月15日)


昨春"オリンピック道路"として開通した道道札幌・支笏湖線の路線獲得をめぐり、中央バスなど5事業者が激しい争奪戦を繰り広げている問題で、運輸大臣の諮問機関である運輸審議会は15・16日の両日、札幌・石狩会館で"現地公聴会"を開くことになった。

 この問題は、札幌からオリンピックの滑降競技会場・恵庭岳のそばを通り、支笏湖に抜ける51㌔の道路の将来性に目をつけた中央、定鉄、支笏湖観光運輸、札幌市営、道南バスの5事業者が約1年半前から路線免許を次々と申請、5社競合という道内初のケースとなり認可が難航、各社関係者や地域住民を集めて公聴会が開かれることになったもの。

 バス路線の免許申請は30㌔までが陸運局長、それ以上の長距離線は運輸大臣の権限で免許が与えられるが、道内では昨年春3社競願になった日勝道路(日勝スカイラインバス)への乗り入れに対して同審議会が3社に免許を与えたところ、観光シーズンはともかくオフシーズンは乗客が2〜3人しかなく各社とも思惑ハズレに頭を痛めているだけに、採算ベースに乗らない運行を許可すれば運賃値上げの口実を与えることになるため慎重を期しており、このため認可もノビノビになっているという。運輸省では同審議会の答申を受け、夏ごろまでには免許を出したい意向。

夏ダイヤ改正による変更 (1969年5月1日)


1日から夏ダイヤに改正する。

定鉄沿線に市バスを― (1969年5月8日)


定鉄バスは中央バスや市営バスに比べて料金が高いうえ、運行回数も少なくサービスが悪い。またストのたびに唯一の足が奪われるので、定鉄沿線に市営バスを乗り入れてほしい―という地区住民(下藤野町内会長ほか2414人)からの陳情を受け、市議会公営企業委員会は8日、定鉄と懇談会を開いた。

 席上、各委員の質問に対し定鉄側は「運行回数の増便などできるだけサービス改善には努力する。予定している電車廃止後も割り高料金を引き下げる考えはない。市営バスの乗り入れは経営をより苦しくさせるので断固反対せざるを得ない」など、同社の基本方針が明らかにされた。

 オブザーバーとして出席していた陳情者代表から「定鉄は利用者を無視している」などの強い不満がの声が述べられていたが、同委員会としては市営バス乗り入れなどについて、札幌陸運局などの陸運行政上の立場などを聞いたうえで審査することにしている。

中央バス、当分運賃据え置き (1969年5月30日)


中央バスは国鉄バスと並行している路線以外の路線運賃について、ここ2〜3年は値上しない方針。これまでは国鉄運賃が上がると、バス料金もすんなり右ならえしていたが、前回3年前の値上げ時に中央バスが"追随値上げ"に強く反対し、バス料金据え置きの方針が運輸省から出され、バス料金の方が鉄道料金より安いという珍現象が起きた。今月10日の国鉄値上げで、その格差はさらに広がり、札幌〜留萌間が150円差(国鉄630円、バス480円)、同〜旭川間130円、同〜室蘭間100円、五稜郭〜長万部間70円、北見〜遠軽間40円、帯広〜浦幌間20円などバスの方が安いケースがふえている。

月寒営業所廃止による変更 (1969年6月1日)


月寒営業所管内は6月1日から夏ダイヤ改正。近く同営業所が閉鎖移転予定のため一部路線で再編を行う。
※月寒営業所⇒中央通10丁目、南ターミナル⇒月寒ターミナル、五番館⇒札幌駅前の改称もこの時期(69〜70年)に行われた模様。

【国鉄】北都団地乗り入れを休止 (1969年6月25日)


国鉄バスは25日から下白石〜北柏山間(10往復半)、同〜養護学校前間(1往復)を全便運休する。この区間は市営バスとの競合路線で、昨年函館本線の電化線建設などにより北柏山〜北都団地間の乗り入れをやめたが、旅客サービス上、市バスに一本化した方がいいとの理由から、話し合いのうえ休止することにした。休止後は市バスがそれぞれ15往復半、1往復運行する

 これに伴い、国鉄バスの定期券は6/25〜7/4まで札幌駅地下の同バス案内所と下白石駅で、鉄道にまたがる定期券は発行日は1年間、購入鉄道駅、乗車駅で払い戻す。

札幌―支笏湖線スタート! (1969年7月1日)


中央バスは1日から札幌支笏湖線(札幌ターミナル〜ポロピナイ経由〜支笏湖畔ターミナル間51㌔)を新設する。一昨年9月の支笏湖畔有料道路の開通で一応通行可能となったオリンピック道路(主要道道札幌―支笏湖線)を経由し、所要時間は1時間半、現行の千歳回りに比べ約20分の短縮。1日9往復(冬季2往復)走らせ、これまでの千歳経由便は13.5→7往復に半減する。このほか、同日から支笏湖観光運輸も札幌〜支笏湖間を3往復運転し、運行期間は中央バスが通年、支笏湖観光運輸が5〜10月。運賃はともに大人片道250円、小人130円。

 この路線は2年前から中央バス、支笏湖観光運輸のほか札幌市営、道南、定鉄からも申請があり、空前の5社競願という道内初のケースとなり調整が難航していたが、運輸審議会がこの春、現地公聴会まで開いた末、運輸省が中央バスと支笏湖観光運輸の2社に免許した。

【道東・十勝・拓殖】然別―糠平線スタート! (1969年7月1日)


然別湖〜糠平湖間(約23㌔)を結ぶ新観光バス路線が1日スタートする。標高1,053㍍の高所を走り、両湖や裏大雪を望む展望のすぐれたスカイライン。運輸省、札幌陸運局から24日付けで申請3社にそのまま免許が下り、道東バス、十勝バスが然別湖〜阿寒湖の直通定期バスを各1日2往復、拓殖バスが然別湖〜糠平駅前間を6往復する。運行期間は6/1〜11/10のシーズン運行。

 これまで道東の観光ルートは、美幌〜弟子屈〜阿寒湖から釧路と十勝川に抜ける2コースだけだったが、これで然別湖、糠平湖の袋小路が解消し、本道周遊ゴールデンルートの一環となり、さらに襟裳岬とも連絡する。所要時間、運賃は次のとおり。

後乗り前降り、札幌市内で初採用 (1969年7月5日)


中央バスは札幌市内の路線バスでは初めて"後乗り・前降り"の乗降方法を採用、5日から月寒線(五番館〜農業試験場)のワンマンバス25台でスタートする。これによりラッシュ時の輸送効率がグンとあがる。

 市内を走る月寒線、新琴似線、丘珠線などのワンマンバスは現在"前乗り・前降り"だが、この方式だと客が出口付近にかたまり、ラッシュ時などは乗り降りに時間もかかるため、後ろのドアも使って客の流れをスムーズにすることにした。

 この新方式では運転手が可燃物、火薬類など危険物の持ち込みをチェックすることや乗車の確認が難しいため、札幌陸運局では安全に対する配慮からこれまで認可をしぶっていたが、バス乗車口に客が運転手と話せるインタホンを取り付けること、後輪への巻き込み防止装置を取り付けるなど車両の改造を条件に認めた。このほか案内用の録音テープも登場、行き先を知らせたり車内に危険物を持ち込まないよう呼びかける。

 道内ではすでに函館市でこの方式が実施されているが、雪の多いところでは初めての試みとなり、乗客の安全にどう響くか、テストケースとして注目されている。

【札幌市】大浜ゆき海水浴バス (1969年7月13日)


市交通局は7/13〜8/17まで大通バスセンター〜大浜海水浴場間の海水浴バスを運行する。日曜は15分、平日は30分間隔。状況によって増発する。料金は大人80円、小人40円。バスセンター停留所には海のもようを知らせる速報板を設け「良好」「やや波あり」「遊泳禁止」の3段階で、電話で確認した現地の状況を知らせる。停車停留所は次の通り。
大通バスセンター(東1)〜第一鳥居〜琴似営業所〜琴似本通〜手稲東町〜手稲稲穂〜山口村〜大浜

海水浴バス運行 (1969年7月20日)


中央バスは7/20〜8/17まで札幌ターミナル〜石狩浜、十線浜、オタネ浜間に海水浴場行き臨時便を運行する。雨天は中止。

【中央・定鉄】お盆臨時バス (1969年8月13日)


中央バスは13日〜16日までお盆バスを臨時運行する。従来の里塚霊園線(札幌ターミナル〜里塚霊園)に加え、今年から平岸霊園線(月寒中央通10丁目〜平岸霊園管理事務所)を新設する。里塚霊園行きの始発は8:05〜18:45までほぼ30分間隔。平岸霊園行きは日中3往復のみ。

 一方、定鉄バスは13日〜16日まで豊平墓地、平岸霊園、同霊園管理事務所行きをそれぞれ増発。豊平墓地行きは平岸東線、美園線の各停留所から、また平岸霊園、管理事務所方面は平岸東線、中の島線の各停留所から乗車するとよい。状況によって予備車を投入する。

スポンサー入りバス停登場 (1969年9月)


中央バスの札幌市内停留所に、このほどスポンサー名の入ったバス停が登場した。東京の標識会社が表示板の取り付けを請け負い、掲出停留所名の下にたとえば「南1条(カナリヤ前)」のように最寄りの商店やデパート、会社名などを入れてもらい、その広告料から標識会社がバス会社に利用料を支払うというシステム。バス会社はタダで表示板が取り付けられるうえ利用料がもらえるとあって、この方式は道内でも広がっていきそうだ。

 同社ではこのほか、運転手がブレーキを踏んだときに『急ブレーキにご注意を』のランプが点灯する装置をバス車内に取り付けるなど、急激なモータリゼーションで最近とみに増えている車内の転倒事故防止にもチカラを入れている。

屯田団地線をワンマン化 (1969年9月8日)


8日から屯田団地線(札幌ターミナル〜北営業所〜屯田団地)を全便ワンマンバスに切り替える。乗降方法は前乗り、前降りで、運転席横に料金箱を設ける。

大谷地線スタート! (1969年9月10日)


10日から大谷地線(五番館前〜東北通〜平岡旧町界)を1日10往復運行する。ルートは北野線の「北野分岐点」から「旧町界」まで1.5㌔延長し「やなせ橋」「大谷地団地」停留所を新設。

冬ダイヤ改正による変更 (1969年11月21日)


21日から冬ダイヤに改正。

札幌―大麻間バス競願に (1969年11月28日)


大麻9号橋が今月17日に完成し、札幌〜東米里〜大麻団地間を結ぶ新道が開通。早くもこの新ルートにバスを通そうと、夕鉄バス、中央バス、市営バスが一斉に陸運局に路線を申請、3業者の競願になっている。夕鉄バスはすでに申請済み、中央、市営バスは今月中にも申請する予定。

 札幌陸運局では3者競願になれば難しい問題も出てくるが、団地輸送は緊急を要するため申請が出揃いしだい1日も早く免許する方向で審査、検討にかかり、年内にも運行したい考え。各社の運行プランは次の通り。※その後国鉄バスからも申請が出て4社競願になった

千歳市内線をワンマン化 (1969年12月1日)


中央バス千歳営業所は運行合理化のため、1日から東千歳線を除く市内路線バスをすべてワンマン化する。乗車時に乗車口の料金箱に所定の料金を入れる先払い制システム。

 当面は北栄団地線(工業団地系統を含む)、大和団地線、富岡団地線、千歳空港線の4線で実施するが、東千歳線は5区に分かれた多区間路線のため、来春から整理券方式によるワンマンバスに切り替える方針。1〜4日まではこれまで通り車掌を乗せてPRし、5日から全面的に実施する。

【国鉄】乗降方式、中乗り前降りに (1969年12月22日)


国鉄バスは22日から札樽線、空知線で25%の大幅増便を行うが、これを機会に各線ともワンマンカーの切り替えが大幅に行われ、同日からこれまでの「前乗り・前降り」を「中乗り・前降り」に改める。なお札幌〜小樽、同〜下野幌団地、同〜旭町の3路線のうち特急ワンマンカーは従来通り「前乗り・前降り」を継続する。増便路線は次の通り。

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