1980(昭和55)年〜1989(平成元)年
天狗山ロープウェイ線増便 (1980年1月19日)
中央バスはスキー客の増加に伴い、19日から天狗山ロープウェイ線(小樽駅前〜天狗山ロープウェイ)を3往復増便。運行時間は次の通り。
【小樽駅前発】17:05 17:35 19:35、【天狗山ロープウェイ発】17:30 18:00 20:00(最終)
小樽国体記念乗車券発売 (1980年1月30日)
中央バスは2/14〜17まで小樽市の天狗山スキー場を中心に開催される「第35回国民体育大会冬季大会スキー競技会」(小樽スキー国体)に協賛し、小樽国体に多くの観客を呼び込もうと、30日から道央地区の各営業所で記念乗車券を発売する。
乗車券はタテ8㌢×ヨコ22㌢の大きさ。表はメイン会場の天狗山からみた小樽市中心部のカラー写真、裏は天狗山スキー場を図で紹介している。小樽駅前〜天狗山間のバス券(80円)2枚と天狗山ロープウエイ往復券(450円)のセットで1枚610円、有効期間は3月末まで。発売枚数は1万枚。
なお各会場への交通機関は、開会式場(小樽公園グラウンド)には札幌からバスで「公園通り」下車、ジャンプ・大回転会場(天狗山スキー場)には、小樽駅前発の中央バス「天狗山スキー場行き」終点下車(80円)、距離会場(からまつ公園)には、小樽駅前(駅前第一ビル前)発の中央バス「最上町行き」終点下車、徒歩約7分となっている。
小樽夜景コースをスタート! (1980年7月12日)
中央バスの夏の定期観光バスに12日から「小樽夜景コース」が登場する。同社の定期観光は「小樽マリーンコース」「うしおコース」など計5コース運行されているが、最近の小樽ブームで新たな小樽市内の観光地をめぐる路線を運行することにした。
同コースは中央バス札幌ターミナルを午後5時に出発、小樽の北一ガラス工房、天狗山の美しい夜景見物などを楽しみ、所要時間4時間半、料金は夕食付きで大人2,000円、小人1,430円。運行期間は7/12〜8/20まで。※同コースは好評につき9/7まで期間延長
銭函地区バス競願に (1980年7月)
小樽市銭函・桂岡地区のバス路線をめぐって、地元住民が作った新会社と中央バスの競願になっている。同地区は1967年に市が団地を造成して以来人口が急増しているが、交通の便が悪くバス路線申請の動きもないことから、地元で商店を経営する木津喜一郎さん発起人代表の銭函バスが7月15日、札幌陸運局に2路線を申請した。
ところが7月下旬になって、中央バスがほぼ同じ路線を陸運局に申請、29人乗りマイクロバスで1路線走らせる計画を立て、両社の競願という形になった。中央バスは当初、この地区の細かなバス輸送は国鉄バスが行っているため新規路線の計画はなかったが、国鉄側に営業する考えがないことがわかり、住民の要望も根強いため新路線の運行に踏み切ったと話している。
申請を受けた陸運局では早ければ年内に審査を始めたいとしているが、来年度には銭函駅前広場が整備され、大型バスの乗り入れも可能になるとあって、路線の早期実現を望む地域住民からは期待の声が高まっている。両社の申請内容は次の通り。
【中央バス】
- 銭函浄水場〜道薬科大〜銭函駅前〜一鉄鉄工所前 (4.9㌔、18往復、料金80〜90円)
【銭函バス】
- 桂岡線 銭函駅前〜小児センター〜桂岡団地〜浄水場 (3㌔、23往復、料金80円)
- 山口村線 銭函駅前〜海水浴場〜手稲山口入口 (3㌔、10往復、料金80円)
運賃改定による変更 (1980年8月6日)
中央、ニセコ両バスなど道内私バス23社の路線運賃が6日から一斉に値上げされる。燃料費の高騰や後志、空知地区の利用者減少、また小樽・天狗山スキー場のロープウエー新設による減価償却費の大幅増などがおもな理由。
【中央バス】
- 郊外線など対㌔区間の値上げ率は8.8%(申請は13.7%)、初乗り運賃は70円→80円にアップ。
- 小樽市内均一運賃は80円→100円にアップするが、来年3月末までは90円の暫定料金とする。
- おもな新料金は札樽線(札幌ターミナル〜小樽駅前間)300円→350円、同バイパス経由330円→380円、小樽駅前〜自動車教習所間80円→90円など。
【ニセコバス】
- 値上げ率は13.7%。
- おもな新料金は本目局〜島牧役場間150円→170円など。
奥沢線を小樽駅まで直通運転 (1980年10月1日)
1日から中央バス[16]奥沢線(南小樽駅前〜天神町間3.7㌔)を国道経由で小樽駅前まで約1.5㌔延長する。この路線延長は十数年前から地域住民から要望が出ていたが、国道拡幅の進展で今秋から国道の渋滞が大幅に緩和されてきたため延長に踏み切った。
バスは1日70往復するが、南小樽駅を利用する通勤・通学客向けに朝夕は現行系統も残した。ただ南樽地区へ乗り入れる系統が日中はゼロになるため同地区住民らが強く反発しており、住吉・信香など関係6町会住民代表10人は南樽地区経由で小樽駅へ向かうルートに変更するよう市議会へ陳情している。
【停車停留所】
- 小樽駅前 電話局前 市役所通り 花園公園通り 入舟十字街 住吉神社前 奥沢口〜(現行)〜天神町 ※往路は電話局前が始発
(10月から延長する中央バス奥沢線)
冬ダイヤ改正による変更 (1980年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【郊外線】
- 札幌・岩内線、札幌・美国線=始発を札幌ターミナルから札幌駅前ターミナルに変更。札岩線は8→9往復に増便。
【岩内管内】
- 円山線(岩内駅前〜年金センター)=12/20から終点を岩内スキー場(新設)まで約1.1㌔延長。ニセコいわないスキー場オープンによる。
銭函・桂岡線スタート! (1981年2月1日)
中央バスは1日から小樽市銭函の桂岡団地に「銭函・桂岡線」(銭函浄水場〜一鉄鉄工所前間 4.9㌔)を運行する。かねてより地元から要望が出ており、昨年7月に地域住民が設立した銭函バスが路線申請をして以来、これを追う形で中央バスとハイタク会社のこだま交通の2社からも申請が出ていたが、昨年末に中央バス1社に認可が下りた。同社ではバス停や乗務員詰め所など設置に奔走した結果、早くも1日から運行する運びとなった。
バスは1日18往復(日祝は16往復)で所要時間は約15分。駅前道路が狭いため車両は29人乗りマイクロバスを使用する。運賃は2区間制で1区が片道大人80円、2区は90円。回数券、定期券は仲川商店(桂岡町25)と長嶋商店(銭函2)の2ヶ所で取り次ぐ。
同団地は市が1967年に造成、住宅が約100戸立ち並んだ72年ごろから生協スーパー手稲店(76年末から同稲穂店)が特売日とぶつかる毎週金曜のみ、中央バスの大型バスをチャーターして無料の買い物バスを走らせているが、これまで定期バスは乗り入れていなかった。
【停車停留所】
- 銭函浄水場 仲川商店前 桂岡会館下 薬大前 薬大入口 桂岡 保証牛乳前 銭函駅前 信金前 銭函海岸通 銭函海水浴場前 職業訓練校前 一鉄鉄工所前
夏ダイヤ改正による変更 (1981年5月1日)
1日から夏ダイヤに改正する。
【小樽市内線】
- 9天狗山線(小樽駅前〜天狗山ロープウェイ)=天狗山終発は6/1〜9/30までロープウエーの夜間営業に合わせ21:30まで延長する。
【郊外線】
- 特急札岩線(札幌〜岩内)=「特急いわない号」の愛称看板をつけ、9→10往復に増便。
- 銭函・桂岡線(銭函浄水場〜一鉄鉄工所)=列車ダイヤにあわせダイヤを調整、通勤・通学利用者に配慮する。
冬ダイヤ改正による変更 (1981年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【小樽市内線】
- 9天狗山ロープウェイ線(小樽駅前〜天狗山ロープウェイ)=増便し、天狗山終発便を繰り下げる。
【郊外線】
- 札樽線(札幌ターミナル〜小樽駅前)=札幌駅前ターミナルに全便乗り入れるほか、バイパス経由が2往復増え計2往復半になる。
- 特急かもめ号(小樽駅前〜千歳空港)=空港発の時間を30分ずつ繰り下げる。
夏ダイヤ改正による変更 (1982年4月21日)
21日から夏ダイヤに改正する。
【小樽市内線】
- 6望洋台線(桜町〜望洋台1丁目 1.7㌔)=5/1から新設。1日17往復半、片道約4〜5分。運賃は大人80円、小人40円の対キロ区間制。おたる望洋パークタウンの開発にともなう新路線。
【停車停留所】桜町 和光学園前(新設) ニュータウン桜入口(新設) 望洋パークタウン入口(新設) 配水池前(新設) 望洋台1丁目(新設)
- 9天狗山ロープウェイ線(小樽駅前〜天狗山ロープウェイ)=23→33往復に増やし20分間隔になる。
【郊外線】
- 積丹線(小樽駅前〜積丹余別)=昨年まであった7〜8月の夏期特別ダイヤがなくなり、4〜11月は同じダイヤで運行する。
【余市管内】
- 豊丘線(大川十字街〜宝隆寺)=余市高生の利便をはかり、上下5本を「余市高校」まで延長。
- 大江鉱山線(鉱山社宅〜大江鉱山)=鉱山社宅7:33発がなくなり系統を廃止。
【ニセコバス】
- 倶知安線(倶知安駅前〜ひらふ温泉郷)=5/6から終点を右岸道路経由で「ひらふ温泉郷」から「昆布温泉」まで延長し「樺山学校」「東山」「北栄分岐点」の3停留所を新設。1日2往復、片道35分。
運賃改定による変更 (1982年8月1日)
中央バス、ニセコバスを含む道内私バス23社、および函館市営バスの路線運賃が1日から一斉に値上げされる。人件費・燃料費など輸送コストの上昇、過疎化による利用者の減少などがおもな理由。
【中央バス】
- 郊外線など対㌔区間の値上げ率は10.0%(申請は13.4%)、初乗り運賃は80円→90円にアップ。
- 小樽市内均一運賃は90円→110円にアップするが、84年1月7日までは100円の暫定料金とする。
- おもな新料金は札樽線(札幌〜小樽)350円→380円。
【ニセコバス】
- 値上げ率は私鉄23社で最高の22.9%となり、初乗り運賃は80円→90円にアップ。
- おもな新料金は御成〜横澗間190円→240円。
フリー乗降バス運行 (1982年8月1日)
中央バス余市営業所は農村の過疎化によるバス離れを防ごうと、1日から赤井川、銀山両線で同社初の「フリー乗降制度」を導入する。駐停車禁止や見通しの悪いところを除き、停留所以外でもバス路線上ならどこでも自由に乗り降りできるシステム。道内では今春から道東で国鉄バスと2社がこのサービスを実施している。
一般ドライバーの追突防止のため、バスの後部窓に「フリー乗降バス 上山道-赤井川」などの表示板を掲示するほか、自由乗降区間の開始と終了地点の道路端に「フリー乗降バスの運転区間です。追突にご注意下さい」「ご協力ありがとうございました」と書かれた看板を立てる。自由乗降区間は次の通り。
【フリー乗降区間】
- 銀山線(大川十字街〜赤井川)の上山道〜銀山〜赤井川間18.2㌔
- 赤井川線(大川十字街〜都・落合)の切通し〜赤井川〜落合間24.9㌔
※ただし追分バス停から約50㍍余市寄りのカーブ、日の出バス停から約50㍍赤井川寄りの板路、神社通りバス停から約100㍍余市寄りのカーブ、旭丘バス停付近、悠楽荘の余市寄りカーブの5ヶ所は事故防止の観点から自由乗降を禁止
【利用方法】
- 乗車の際はバスの進行方向左側の安全な場所で早めに手を上げる
- 降車する地点の約100㍍手前で、降車合図ボタンを押して乗務員に知らせる
- バスの直前直後の横断は危険なので避ける
余市営業所移転 (1982年11月21日)
中央バスは21日から余市町梅川町の余市営業所を大川町に移転する。移転先は5年前までバス発着所のあった国道5号線の大川十字街角地に建つ2階建て旧営業所ビル。
旧営業所時代、交差点内をバスが頻繁に発着するため交通事故の危険が指摘され、梅川町に移転した経緯があり、その後バスの発着所も近くに移し、1階をゲームセンター、2階を化粧品、すし屋などに賃貸していたが、この場所は町の一等地にあり交通量も多く、営業所に最適という事で元の場所に戻ることになった。
営業所移転により、今春開設された大川十字街待合所の定期・回数券窓口は廃止。団体貸切バスなどの営業活動も含め、窓口業務が一本化される。
同社は営業所の小樽側に隣接する旧北電支店跡も含めて再開発し、人口が増加しつつある余市の"顔"となるようなユニークなビルを建設する構想も練っているという。
(写真:移転先となる中央バス旧余市営業所)
冬ダイヤ改正による変更 (1982年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【郊外線】
- 特急いわない号(札幌〜岩内)=12→13往復に増便。
【余市管内】
- 赤井川線、銀山線ほか=大川十字街のバス乗り場(仁木、赤井川方面)が国道5号線のバス停から大川待合所構内に変わる。
- 稲倉石線(古平新地町〜稲倉石)=北進鉱業がマイクロバスで従業員の送迎を行うため、堤の沢〜稲倉石間(6.9㌔)を廃止、堤の沢線(古平新地町〜堤の沢間9.2㌔)となる。
- 古平町内はこれまで中央バスの窓口がなかったが、古平役場前と古平新地町のバス停に近い薬屋の保健室が回数券や時刻表を取り扱う。
【ニセコバス】
- 東山線(ニセコ駅前〜東山スキー場〜プリンスホテル前)=5往復を新設し「東山スキー場」「プリンスホテル前」の2停留所を新設。(12/18西武東山スキー場オープンによる)
- 倶知安線(倶知安駅前〜ひらふスキー場)=5往復を東山スキー場経由でアンヌプリスキー場まで延長。
夏ダイヤ改正による変更 (1983年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【小樽市内線】
- 17塩谷線(本局前〜塩谷待合所)を新設。平日50往復、日祝44.5往復。小樽〜塩谷間はこれまで「余市線」など小樽駅前止まりの郊外線しかなかったが、沿線人口増加で都心部や本局前まで運行するバスの要望が高まっていた。
【運行コース】本局前〜稲穂十字街〜小樽駅前〜長橋十字街〜おたもい入口〜塩谷待合所
- 8長橋線(本局前〜おたもい入口)=17塩谷線に吸収。ただし方向幕は「8 本局前―長橋」を継続使用する。
- 8オタモイ線(本局前〜おたもい団地・幸小学校)=都心部の循環運行をやめ、本局前が終点となる。
【旧】中央通〜稲穂十字街〜本局前〜色内1丁目〜中央通
【新】中央通〜稲穂十字街〜本局前
【郊外線】
- 札岩線・特急いわない号(札幌〜岩内)=13→14往復に増便。
- 札樽線(札幌〜小樽)=20→21往復に増便。
【余市管内】
- 積丹線(美国ターミナル〜野塚〜幌武意)=終点を余別まで延長。
古平海水浴場前バス停設置 (1983年7月)
海水浴シーズンを迎え、国道229号線の古平トンネル手前にこのほど中央バスの「古平海水浴場前」臨時停留所が設けられた。設置するのは夏休み期間中の7月下旬〜8月20日まで。
【新設停留所】
- 「古平海水浴場前」(沖町〜沢江間)
余市町内にメロディーバス登場 (1983年8月1日)
中央バス余市営業所は1日から、登線(大川十字街〜大登)に童謡や唱歌を流しながら走る"メロディーバス"を走らせる。同線は神社前〜大登間(6.2㌔)にバス停以外でも乗降できる「フリー乗降制」を4月10日から採用したが、この路線は1日4往復しかなく1台逃すと次のバスまで待つ時間が長いため、同社はこのほど国の運輸事業振興助成交付金を受け、フロントの屋根に2個のスピーカーを取り付け、運転席に設置したテーププレイヤー付きアンプからメロディーを流して利用者にバスの接近を知らせることにした。流れるのは往路の大川十字街発が「富士の山」、帰りの大登発は「ふるさと」の2曲。
冬ダイヤ改正による変更 (1983年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【小樽市内線】
- 2本線(高島3丁目発手宮ゆき1本)、6望洋台線(桜町〜望洋台間2往復)をそれぞれ増便。
【郊外線】
- 札岩線・特急いわない号(札幌〜札樽自動車道〜岩内)=14→16往復に増便。
- 札樽線(札幌〜札樽自動車道〜小樽)=21→22往復に増便。
- 18余市線(小樽駅前〜余市富沢町)=余市富沢町バス停を梅川町方向に300㍍移設。
【増設停留所】 (情報/各駅倉庫さん)
- 「汐見台」 札岩線、札美線、札樽線(特急・急行)、特急かもめ号 ※小樽開建前に設置
夏ダイヤ改正による変更 (1984年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【郊外線】
- 特急いわない号(札幌〜岩内)=利用者の声に応え16→17往復に増やし、札幌終発便を18:10→18:45に繰り下げる。
- 特急かもめ号(小樽駅前〜千歳空港)=デラックスバスに切り替える。
泊原発建設によるルート変更 (1984年5月31日)
北電・泊原発建設に伴う国道229号線(堀株〜茶津間、約2.2㌔)の付け替え工事により、新ルートが開通する31日午後2時から中央バス神恵内線(岩内〜盃温泉街・赤石)の経路が切り替わる。
新ルートの開通後は海岸線を走る原発敷地内の現国道(約1.7㌔)が交通止めになるため「ヘロカルウス」停留所は廃止、バスは袋小路となる堀株停留所にいったん寄り、Uターンして新ルートを通るようになる。これに伴って小樽土現が堀株停留所前にバスが方向転換する"Uターン路"をこのほど整備、工事費は北電が負担した。
堀株市街地から原発敷地境界までの774.5㍍は袋小路の村道となるが、今後は原発の建つヘロカルウス丘陵の切り崩しなど整地工事が本格化する。
【旧ルート】堀株〜ヘロカルウス〜茶津
【新ルート】堀株〜(ほりかっぷトンネル)〜茶津
【廃止停留所】ヘロカルウス
小樽博シャトルバス (1984年6月10日)
21世紀の未来をダイナミックにうたいあげる一大祭典「'84小樽博覧会」がいよいよ10日から開幕するが、中央バスは期間中の6/10〜8/26までメイン会場の勝納ふ頭と小樽駅を結ぶ臨時シャトルバスをピストン運行するほか、"EXPO景気"を当て込んで会場と天狗山ロープウエイ、札幌市内を結ぶバスを走らせる。また勝納会場からもうひとつの会場「ピアIRONAI」(色内ふ頭)までは海上タクシー「はつかり」が片道15分で1日約10往復する。シャトルバスの時刻は次の通り。
札樽線(札幌駅前ターミナル〜小樽博勝納会場経由〜小樽駅前)
- 定期便の札樽線(札幌〜小樽駅前)のうち10便を勝納会場経由で運行
- 札幌駅前(タ)発7:35 8:40 9:40 10:10 11:10 11:40、小樽駅前発14:40 15:15 16:10 17:10
- 札幌駅前(タ)〜勝納会場間 所要70分、大人380円、小人190円
小樽博・小樽駅前線(小樽駅前〜小樽博勝納会場)
- 小樽駅前(ターミナル臨時ホーム)発7:45〜15:00、小樽博勝納会場(正面ゲート前)発10:05〜18:15
- 6/10〜7/20は15分間隔、7/21〜8/26は10分間隔で運行 ※混雑時は臨時増便
- 所要13〜14分、大人110円、小人60円
小樽博・天狗山ロープウェイ線(小樽博勝納会場〜直行便〜天狗山ロープウェイ)
- 小樽博勝納会場発12:30〜17:30、天狗山ロープウェイ発12:55〜14:55(いずれも30分毎)
- 6/10〜7/15は日曜のみ、7/21〜8/26は毎日運行
- 所要19分、大人110円、小人60円
ニセコバスが立て看板設置 (1984年6月23日)
ニセコバスは10日から雪どけにより倶知安〜山の家〜ニセコ線の運行を再開したが、山菜採りシーズンを迎たニセコ山系では、例年この道路にマイカーの路上駐車が横行、バス運行に支障をきたしているため、同バスと倶知安警察署の連名でこのほど注意を促す看板が取り付けられた。
とくに支障が出るのがニセコアンプリ北側を走る倶知安町ワイススキー場〜ニセコ山の家(五色温泉)〜蘭越町湯本温泉間の10㌔の区間。未舗装のうえ道幅がセマく、ふだんから車両のすれ違いがやっとで、とくに山菜シーズンになると平然と路上駐車したまま入山するドライバーが後を絶たず、バスのダイヤが遅れるのが日常化している。
そこで今年も同区間5ヶ所に「この道路は大型定期バスの路線です。バスが通れる様道路を広くあけて駐車願います」と書かれた警告看板を設置、運行に支障がないよう入山者に訴えている。
運賃改定による変更 (1984年8月1日)
中央バス、ニセコバスなど道内私バス25社と函館市営、国鉄バスの路線運賃が1日から一斉に値上げされる。
【中央バス】
- 郊外線など対㌔区間の値上げ率は6.3%、初乗り運賃は90円→100円に、基準賃率は16円80銭→18円20銭(申請は19円)にそれぞれアップ
- 小樽市内均一運賃は申請通り110円→130円(値上げ率は18.2%)にアップするが、来年3月31日(来年11/30まで延期)までは120円(値上げ率9.1%)の暫定料金とする
- おもな新料金は小樽〜札幌間380→420円、同〜余市駅間300→310円、同〜美国ターミナル間710→770円、同〜岩内駅間900→990円、余市駅〜古平新地町間360→390円、札幌〜岩内駅間1,200→1,300円など
【ニセコバス】
- 値上げ率は16.5%、初乗り運賃は90円→100円にアップ
銭函駅前広場に乗り入れ (1984年8月1日)
国鉄銭函駅前広場(約1000平方㍍)が先月25日に完成したのを祝って、小樽市や国鉄、町内会関係者ら集まって1日、盛大にテープカットが行われた。広場にはレンガをモザイクに敷き詰めた歩道や、ハイヤー・マイカーの駐車スペース、緑地帯などが整備され、中央バスの銭函・桂岡線(銭函浄水場〜一鉄鉄工所前)も駅正面まで乗り入れる。広場中央にはこだま交通の賛助で、版画家一原有徳氏の手掛けたモニュメント「炎」がそびえ立ち、駅利用者や海水浴客らの目を楽しませている。
冬ダイヤ改正による変更 (1984年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【小樽市内線】
- 6望洋台線(桜町〜望洋タウンセンター)=2往復増やし、平日のみ運行していた桜町発18:45、望洋タウンセンター発18:30の2本は日曜・祝日も運行する。
【郊外線】
- 札岩線(札幌〜岩内)=特急いわない号(17往復)のうち3往復を「高速いわない号」として運行する。このバスは停留所の数を従来の半分以下に減らし、所要時間は10分短い2時間半。これまで貸切バスに使われていた座席のゆったりした11列シート(座席間隔35㌢)、じゅうたん、冷房完備のデラックスバス(フルデッカー車)で運行する。
【停車停留所】札幌駅前ターミナル 札幌ターミナル 北1条西4丁目 見晴 新光 小樽駅前 余市駅前 仁木役場前 共和役場前 東山 岩内駅前 (復路は札幌ターミナルが終点)
- 札樽線(札幌〜小樽)特急バス=特急いわない号減便に伴い7.5→10.5往復に増便。
- 特急かもめ号(小樽駅前〜千歳空港)=「高速かもめ号」に呼称を変更。
夏ダイヤ改正による変更 (1985年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【小樽市内線】
- 8オタモイ線(本局前〜幸小学校)=終点を「幸3丁目」まで900㍍延長し「公務員宿舎」「幸会館」「幸3丁目」の3停留所を新設。
【郊外線】
- 札樽線(札幌〜札樽自動車道〜小樽)=27→30往復に増便。
- 高速かもめ号(小樽・千歳空港線)=千歳空港発のみ札幌駅前ターミナル経由になる。ただし小樽駅前発は従来通り「札幌ターミナル」と「札幌駅前ターミナル」は停車しない。
- 札岩線(札幌〜岩内)=特急・高速バス17往復のうち所要時間の短い「高速いわない号」を3→4往復に増便。"高速"に切り替わるのは札幌発8:15、岩内発12:15の各1本。
国鉄岩内線廃止による変更 (1985年7月1日)
国鉄岩内線(岩内〜小沢間14.9㌔)は30日で前身の岩内馬車鉄道から数えて75年という長い歴史に幕を閉じるが、これに伴いニセコバス岩内営業所では、1日から廃止代替バス「小沢線」(岩内ターミナル〜小沢駅)をスタートさせる。バスは1日9.5往復走らせ、現行の倶知安線(倶知安〜小沢〜岩内、16往復)と合わせると1日25往復半に増強される。新たに「共和高校前」など3停留所を設け、岩内・共和両高校生の通学の便にも配慮した。
同社には転換交付金のうち初期投資交付金として1億7400万円が支払われ、このうち5千万円で大型バス4台を購入、将来は岩内駅跡地に車庫とバス発着所を建設し、5つの待合所も改築するプラン。新ターミナルが完成するまでは旧国鉄岩内駅舎に仮営業所と待合室が設けられる。
このほどお披露目されたニュー・フェイス4台はいずれも日野自動車製、同社おなじみのブルーと白の横じまが入った前ドアタイプの車両で、定員76人乗りのロマンス車と86人乗りセミロマンス車が各2台ずつ(札22あ4187〜90)。1日からこの路線に入れ、回送バスは町内の中央バス相生車庫に駐車する。
【小沢線運行ダイヤ】
- 岩内(タ)発=555 630(前田旭経由) ※750(前田旭止) ※750(同) 750(前田旭経由) △1200(同) △1210(前田旭止) ◎1510(同) ◎1515(同) 1555(前田旭経由) 1805(同) 2055
- 小沢駅発=630 715(前田旭経由) ※720 △1225(前田旭始発) △1235(前田旭経由) 1520(同) ◎1522(共和高校前始発) ◎1527(同) 1730(前田旭経由) 2020 2150
※日祝・学休日運休、◎土日祝日・学休日運休、△土曜のみ運行(但し祝日、学休日運休)
【新設停留所】
- 共和高校前、前田旭(旧前田駅前に設置)、小沢駅(駅前広場に設置)
冬ダイヤ改正による変更 (1985年12月1日)
1日からダイヤ改正を行う。
【郊外線】
- 札樽線(札幌〜札樽自動車道〜小樽)=全便、貸切用デラックスバスに切り替え『高速おたる号』の愛称がつくほか、30→33便(16.5往復)に増便。※11月の国鉄バス札樽間高速バス再開に向けた対抗措置
- 高速いわない号(札幌〜岩内)=全17往復のうちデラックスバスを4→5往復に増やすほか、新たに「余市ターミナル」「住吉神社前」「琴似本通」の3停留所に停車する。
【余市、岩内管内】
- 20・21積丹線(小樽駅前〜美国・積丹余別)=「大浜中」(蘭島〜旭中学校間)を増設。
- 神恵内線(岩内ターミナル〜赤石)=9往復のうち2往復半を9.6㌔先の「川白」まで延長。先月22日の国道229号線の新道(神恵内村大森〜キナウシ間4.1㌔)開通に伴うもの。岩内〜川白間の所要時間1時間8分、料金は大人片道680円。これを記念して1日、午前6時半の川白発第1便にあわせ川白、珊内両バス停で歓迎式が行われる。
【停車停留所】岩内ターミナル〜(現行)〜赤石 大森(新設) 珊内(同) 川白オネナイ(同) 川白(同)
【停名変更】
- 「大川十字街」⇒「余市ターミナル」 18余市線、20・21積丹線、札岩線、銀山線ほか
- 「小学校前」⇒「尾根内」 銀山線
夏ダイヤ改正による変更 (1986年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【小樽市内線】
- 6望洋台線(桜町〜望洋タウンセンター)=小樽駅前まで全便延長。これまでは桜町ロータリーで乗り換えねばならず、望洋台地区住民や市から要望が出ていた。これを記念して10日、望洋台・東小樽両町会が望洋タウンセンター始発便に合わせてセレモニーを行い、運転手に花束が贈られた。
【停車停留所】小樽駅前 電話局前 市役所通り 花園公園通り 住吉神社前 奥沢口 潮見台 築港駅前 東小樽 桜町〜(現行)〜望洋タウンセンター
【郊外線】
- 高速おたる号(札幌〜札樽バイパス経由〜小樽駅前)=5往復増えて21.5往復に。これで札樽間の高速バスは60往復となる。
- 高速いわない号(札幌〜岩内)=小樽市内の経路を国道から道々臨港線経由に改め新光〜小樽駅前間がノンストップとなり「住吉神社前」には停車しなくなる。
- 高速かもめ号(小樽駅前〜千歳空港)=午後の飛行機を利用したいという人の要望に応え、小樽駅前発の午前8:55を同11:55に繰り下げる。また札幌市内に3停留所(円山第一鳥居、厚生年金会館前、市立病院前)を増設する。
- 小樽倶知安線(小樽駅前〜小沢駅前〜倶知安ターミナル)=特急バスを1往復新設(?)
【岩内管内】
- 大曲線(岩内ターミナル〜発足局前〜大曲)=利用客の少ない日中便を1往復減らし6往復に。
運賃改定による変更 (1986年8月1日)
中央バス、ニセコバスを含む道内私バス21社の路線運賃が1日、一斉に値上げされる。これにあわせ、中央バスは札幌〜小樽間など主要22区間で約4〜7%ほど割引となる往復運賃制度を新設するほか、停留所の新設などもあわせて実施する。
【中央バス】
- 対㌔区間の値上げ率は4.2%(申請4.7%)、初乗り運賃は100円→110円にアップ。
- 小樽市内均一運賃は12月1日から130円→140円に引き上げる。
- 札幌〜小樽駅間は片道420円→440円にアップするが、同区間に往復乗車券(840円)を新設する。
【ニセコバス】
- 値上げ率は9.3%、初乗り運賃は100円→120円にアップ。
【新設停留所】
- 小樽運河(新光〜小樽駅前間) 高速いわない号
【増設停留所】
- 「水産試験場」(余市役場前〜古平浜町間) 札美線
【停名変更】
- 「星置」⇒「星置橋」 札樽線、札美線
高速くっちゃん号スタート! (1986年10月1日)
中央バスは1日から高速くっちゃん号(札幌〜倶知安)を新設する。札幌〜小樽間は札樽道経由となり、同社自慢のデラックスバス(ハイデッカー車)で札幌〜倶知安間を2時間20分で結ぶ。1日2往復し、運賃は片道大人1,300円(小人半額)。
同社はこれまで小樽〜倶知安間に特急便1往復を運行しているが、この11月から国鉄が札幌〜函館間を小樽回りから千歳回りに変更するのに対応した。また同日から高速おたる号(札幌〜小樽)も5往復増やし26.5往復に増強する。
- 停車停留所=札幌駅前ターミナル 札幌ターミナル 北1条西4丁目 琴似本通 見晴 新光 小樽運河 小樽駅前 余市ターミナル 余市駅前 仁木役場前 小沢駅前 倶知安十字街 倶知安ターミナル ※倶知安発は札幌ターミナルが終点になる
- 発車時刻=札幌発9:00 15:15、倶知安発8:00 14:30
冬ダイヤ改正による変更 (1986年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【小樽市内線】
- 小樽市内均一区間の大人運賃が130円→140円にアップ、小児運賃は70円均一のまま変更ナシ。
【郊外線】
- 札幌〜小樽間の全便が眺めのよいデラックス車両になる。これまでは高速と特急の一部(計42.5往復)だけだったが、国道経由の急行も含む全67往復がデラックスバスとなる。
- 積丹線(余市駅前発20:10→美国ターミナル)を廃止。
- 余市線スクール便(余市富沢町発8:00→旭中学校)を廃止。
高速しゃこたん号をスタート! (1987年8月24日)
中央バスは24日から急行札美線(札幌〜美国間2往復)の潮見台〜琴似本通間を国道5号線から札樽自動車道に切り替えて15分スピードアップ、愛称を「高速しゃこたん号」に変更する。これに伴い、国道沿いの9停留所(築港駅前、東小樽、朝里町、張碓、桂岡、銭函、星置橋、手稲鉱山通、手稲本町)には停車しなくなる。
また高速おたる号(札幌〜小樽間)もことし3月の増発に次いで、さらに4往復ふえて40往復半となり、これで札樽間の高速バスは計64往復半に増強され、今月増便したJR快速列車に対抗する。
また昨年11月、8年ぶりに復活したJRバスの札樽間高速バスも来月1日から9→12往復に増強され、新たに札幌市内の「市立病院前」と「北1条西17丁目」に停留所が設けられる。
- 停車停留所=札幌駅前ターミナル・札幌ターミナル〜(高速おたる号と同じ)〜小樽駅前 余市ターミナル 余市駅前 余市役場前 水産試験場 古平浜町 古平役場前 古平新地町 美国橋 美国ターミナル ※美国発の終点は札幌ターミナル
札樽道に桂岡バス停を (1987年10月3日)
小樽市桂岡団地の住民から「札樽自動車道に高速バス停を新設してほしい」と要望が出ていた問題で、市議会はこのほど住民の陳情を全会一致で採択、市も実現に向けて日本道路公団や中央バスと正式に交渉することになった。
同団地は人口約3,700人を抱える新興ベッドタウン。札樽道のすぐ目の前にあるが、札幌や小樽に出るにはバスでいったん国道5号線かJR銭函駅まで出て、バスか列車に乗り継がねばならず、町内会などから高速バス停新設の要望が高まっていた。
今回の市議会採択を受け、市も今後は道路公団側と交渉していく構えだが、高速道路にバス停を新設するには200〜300㍍にわたって取り付け道路を新設するなど、道路構造の変更や用地買収が必要なほか、これまで高速道路の建設後にバス停が追加された例はなく、実現までの道のりはまだ遠いようだ。
岩内ターミナルOPEN!! (1987年10月28日)
中央、ニセコ両バスが7月から旧国鉄岩内駅跡地に建設していた岩内バスターミナルがこのほど完成、28日から開業する。
新ターミナルは鉄筋コンクリート造り一部2階建て、延べ350平方㍍。敷地は延べ2,300平方㍍。白っぽい外壁にカモメのデザインがあしらわれた洒落た建物。1階は待合室、売店、トイレ、両バス案内窓口と事務所、2階はバス乗務員室などがあり、屋外には5バースの乗り場を備えたバス発着用プラットホームもある。総事業費は1億5千万円。両社が共同出資し、ニセコバスは旧国鉄岩内線代替バスの転換交付金から支払う。
これまで旧駅前にあった中央バス岩内営業所の待合室は老朽化が激しいうえ、冬場などは不便な点も多く、新ターミナルのオープンでこの冬からグンと便利になる。周辺には近く文化センターも着工する運びで、殺風景だった駅跡地もようやく賑やかになりそう。
冬ダイヤ改正による変更 (1987年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【小樽市内線】
- 12赤岩線(本局前〜赤岩)=25往復を「かもめヶ丘団地」まで950㍍延長し「団地中央」「かもめヶ丘団地」の2停留所を新設。10月中旬から始まった団地に通じる急勾配の市道ロードヒーティング化と、同市道入り口部分の拡幅工事完成によるもの。団地内にはバスの回転広場も整備される。これを記念して1日、かもめヶ丘団地前で同団地町会主催による始発便の出発セレモニーを開く。
【郊外線】
- 札岩線(札幌〜岩内)=特急・高速バスとも岩内発の時刻を全便5分繰り上げる(到着時間は同じ)。また札幌発は11:15発の特急便を7:25発に変更する。
桂岡バス停新設は見送り (1988年1月24日)
昨年10月、小樽市桂岡町の住民や市から陳情が出ていた札樽道の高速バス停留所新設について、日本道路公団札幌建設局はこのほど市に「バス停新設は不可能」と回答した。おもな理由は次の通り。
1. 桂岡町は国道5号線に面し、ローカル路線バスの便が良い
2. 住民が設置を望む道薬科大付近から1.5㌔しか離れていない場所に高速バスの「見晴」停留所がある
3. 住民が設置を希望している場所は地形上から建設費が膨大になる
夏ダイヤ改正による変更 (1988年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【郊外線】
- 高速くっちゃん号(札幌〜倶知安)=3→4往復に増便。
- 小樽・真栄営業所に新型ハイデッカーを14台導入。内訳は札樽線8台(54席・補助席含む)、札幌〜岩内線6台(49席・同)。3/20から札樽線に3台、残りは3/24から走らせる。車両価格は1台2,500万円、岩内線の車両はトイレ付きで1台2,700万円。車両サイズは従来と同じだが、窓枠を減らして視界を良くし、車内は白を基調にシートカバーはラベンダー色の明るいイメージにした。これは先月13日のJRダイヤ改正で札樽間の快速列車が倍増したことによる対抗策で、中央バスは今後3年間で札樽、岩内、積丹線などを全て新型バスに切り替えるプラン。
【岩内管内】
- 岩内・黒松内線(岩内〜黒松内間45.3㌔)=特急バスを5/1から新設。岩内ターミナル発10:20、黒松内発11:40の1往復。所要時間65分。中央バスの黒松内町への乗り入れは「黒松内線」の廃止以来10年ぶり。
【停車停留所】岩内ターミナル 中央通 雷電温泉郷 磯谷 歌棄小学校 追分 黒松内(バイパス上に新設)
【ニセコバス】
- 5月末まで現行ダイヤのまま運行する。
小樽観光にボンネットバス登場!! (1988年4月23日)
中央バスは23日からボンネットバスで小樽の観光名所をめぐる路線バス「小樽ロマン号」(小樽運河線)を運行する。運行期間は4/23(土)〜10/10(祝)までの毎日。9:00〜16:40まで1日11便(Aコース4便、Bコース7便)走らせ、観光客の多い7〜8月は9:00〜19:35まで1日15便(A5便、B10便)に増強する。運賃は1乗車につき大人140円、小人70円。
ボンネットバスは新潟妙高高原で活躍していた1台を同社が譲り受け札幌で整備、車体には海のイメージのブルーと白を基調にガス灯やスキー場などのイラストがあしらわれている。定員は座席27席を含め50人。昔の制服を着た女性車掌が乗務ガイドする。
これを記念して、同社はロマン号の記念乗車券(700円)や記念回数券(400円)、札樽線との記念セット券を小樽ターミナル窓口やバス車内などで発売する。※このバスは1日平均195人、GW期間中は1日500人を超える人気を集めた
【小樽ロマン号停車停留所】
- Aコース=小樽駅前〜日銀前〜北一硝子前〜小樽運河〜旧日本郵船前〜旧銀行街道〜小樽駅前〜天狗山ロープウェイ〜小樽駅前(12.3㌔、所要45分)
- Bコース=上記から天狗山を除くコース(6㌔、所要25分)
【おたる自然の村】無料バスをスタート! (1988年6月4日)
おたる自然の村(小樽市天狗山)は6/4〜10/10までの土・日・祝日と夏休み期間中、からまつ公園〜自然の村間(約3.5㌔)にことしから無料バスを運行する。これに先立ち1日、マイクロバスを使った試運転が行われた。
無料バスは1日8往復半。からまつ公園発は9:30〜16:00まで、昼休みを除いて40分おきに走らせ、所要時間は約10分。本年度、約450万円で購入した29人乗りのマイクロバスを使用する。同村へはこれまで公共の交通機関がなく、利用者からバスの導入を求める声が多かった。
高速ニセコ号をスタート! (1988年6月5日)
中央バスは5日からリゾート地として人気が高まっているニセコへの観光客向けに「高速ニセコ号」(札幌〜ニセコ〜昆布温泉)、「千歳・ニセコ号」(千歳空港〜ニセコ)の両線を各1往復ずつ新設する。いずれも6/5〜10/10までの夏季限定で料金は大人片道1,800円、往復3,000円(小人半額)。往復券は乗り換えも可能で、札幌〜ニセコ〜千歳空港の乗車もできる。この動きに刺激され、道南バスも7/1〜10/10まで札幌〜京極〜ニセコ〜昆布温泉間(121.5㌔)に新路線を1往復運行する予定。
【高速ニセコ号(札幌・ニセコ線)】
- 停車停留所=札幌駅前ターミナル〜(くっちゃん号と同じ)〜倶知安ターミナル ニセコひらふ ニセコ東山 ニセコアンヌプリ ホテル日航アンヌプリ ホテルレイトン 昆布温泉 (所要3時間10分)
※倶知安〜昆布温泉間は往路が降車のみ、復路は乗車のみ
※復路は札幌ターミナルが終点となる
- 発車時刻=札幌駅前(タ)発8:35、昆布温泉発16:00
【千歳・ニセコ号(千歳空港・ニセコ線)】
- 停車停留所=千歳空港〜(モーラップ・美笛峠経由)〜ホテル日航アンヌプリ ニセコ東山 ニセコひらふ
※復路はホテル日航アンヌプリ→ニセコ東山→ニセコひらふ→千歳空港の順に停車する
- 発車時刻=千歳空港発11:30/ホテル日航アンヌプリ発15:45 (所要2時間50分)
桂岡町内に札樽線乗り入れ (1988年6月27日)
中央バスは27日から札樽線(札幌〜国道5号線経由〜小樽駅前、18.5往復)の全便を小樽市桂岡町内に乗り入れ、新たに3停留所に停車する。これまで町内の札樽線停留所は国道沿いの桂岡十字街付近に1ヶ所しかなく、同町住民から昨年秋高速バス停留所の新設要望などが出ていた。
桂岡町内からの運賃は小樽駅前まで300円、札幌ターミナルまで360円、桂岡町内の乗降は110円。これに伴い札樽線の所要時間は5分延び、1時間20分となる。
【停車停留所】
- 往路=札幌駅前(タ)→(現行)→桂岡(増設)→桂岡会館下(増設)→薬大前(増設)→桂岡(国道側)→(現行)→小樽駅前
- 復路=小樽駅前→(現行)→桂岡(増設)→桂岡会館下(増設)→薬大前(増設)→桂岡(国道側)→(現行)→札幌ターミナル
冬ダイヤ改正による変更 (1988年12月1日)
1日から冬ダイヤに改正。
【高速バス】
- 高速いわない号(札幌〜岩内)=発車時刻を全便5分繰り上げる(到着時間は同じ)。また札幌発11:15を廃止、同7:25発、10:03発の2本を新設する。
【小樽市内線】
- 6望洋台線(小樽駅前〜望洋タウンセンター前)=終点を「望洋台2丁目」(新設)まで220㍍延長。9日オープンする市民生協望洋台店ヨコにバス転回場を設けるほか、朝ラッシュ時や最終便を増発する。
- 12赤岩線(本局前〜赤岩)=平日の日中便4往復を本局前〜かもめヶ丘団地系統に振り替える。
【郊外線】
- 急行札樽線(札幌〜小樽)=6月の桂岡町内乗り入れに伴い、小樽駅前の始発を従来の7:10から6:50に早め、通勤客の利便に配慮する。
【岩内管内】
- 特急岩内・黒松内線(岩内ターミナル〜黒松内)=終点を長万部駅前まで延長し、岩内・長万部線(岩内ターミナル〜長万部駅前)を1往復新設。黒松内〜長万部間はノンストップとなる。岩内発10:40、長万部駅前発12:50。所要時間1時間半。料金は大人1500円(小人半額)。
夏ダイヤ改正による変更 (1989年4月10日)
10日から夏ダイヤに改正する。
【高速バス】
- 真栄営業所に新型バス7台を導入。20日ごろから6台を高速おたる号、1台を高速しゃこたん号に走らせる。車両サイズはこれまでと同じ11.9㍍だが、内装は茶系に統一され、開閉式の大きな窓が特徴。エンジン室内には新たに火災探知器も装備されている。価格は1台2,600万円。同営業所のバスはこれで27台中15台が新車両となる。
【小樽市内線】
- 6望洋台線(小樽駅前〜望洋台2丁目)=マリンヒルホテル小樽(北海道船員保険健康福祉センター)がオープンする22日から一部終点を「マリンヒルホテル小樽」(新設)まで約1.5㌔延長。1日5往復、所要29分、料金200円。
小樽ロマン号のミニカー発売 (1989年4月29日)
中央バスのボンネット型バス「小樽ロマン号」のミニカーが29日発売される。昨年、同型バスのプラモデルを発売した小樽市内の玩具店「シンゴトイス」(小樽市花園4)が大手ミニカー製造の「トミー」(東京)とタイアップして製作。サイズは全長7.5㌢、車幅2.4㌢、車高2.7㌢と通常のトミカと同じサイズで、側面のカラフルなイラスト部分のシールを除いてすべてタンポ仕上げ。価格は消費税込みで550円。とりあえず5,000台作り、同市内の玩具店、観光土産店のほか東京でも販売する。
運賃改定による変更 (1989年11月1日)
中央バスはとニセコバスは4月の消費税導入に伴い、1日から一般路線を値上げする。4月1日実施だと3%以上の収入増になるため、実施時期を遅らせていた。両社の値上げは1986年8月以来3年ぶり。
【中央バス】
- 平均値上げ率は5.7%(申請7.3%)。1㌔あたりの基準賃率は19円70銭→21円70銭、初乗り運賃は110円→120円にアップ。
- 小樽市内均一区間は140円→160円にアップするが、激変緩和措置として来年10月31日までは150円の暫定料金とする。
- おもな新料金は札幌〜小樽間(450円→470円)、小樽〜朝里川温泉間(220円→240円)など。
【ニセコバス】
- 基準賃率は29円80銭→31円90銭、寿都方面の特定路線は26円→29円60銭にアップ。
- 平均値上げ率は申請通り11.8%、初乗り運賃は120円→130円にアップ。
- おもな新料金はニセコ駅前〜北栄(150円→160円)、本目港〜大平間(150円→170円)、岩内〜倶知安間(520円→620円)、寿都〜長万部間(960円→1,050円)など。
冬ダイヤ改正による変更 (1989年12月1日)
1日からダイヤ改正を行う。
【小樽市内線】
- 7最上線(小樽駅前〜朝日通〜千秋通)=スクール便を新設。樽商、樽工、昭和の3高校を対象に、小樽駅前発午前7:35〜8:25まで1日10本運行する。片道9分、学休日は運休。昭和高校下に「千秋通」バス停を新設する。※免許は1988年3月18日認可
- 9天狗山ロープウェイ線(小樽駅前〜天狗山ロープウェイ)、6望洋台線(同〜望洋台2丁目)を増便。
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